魔女プロジェクト

廃棄衣料問題

出所:環境省.「サステナブルファッション」.https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/,(参照 2021-9-5)

図1

図2 

廃棄衣料の現状についてです。図1はゴミに出される衣類の量と焼却・埋立の量を表しています。ゴミに出される衣服の総量のうち95%が焼却・埋立されています。

1日あたりで見ると、1,300トンもの量の衣類が焼却・埋立されています。

図2は、日本における服を手放す手段の分布を表しています。赤色のゴミとして廃棄されるのが圧倒的に多いことがわかります。


次に、埋立と焼却が地球に与える影響について説明します。


一つ目は、埋立地の不足です。2020年に発表されたデータによると、最終処分場が満杯になる残りの期間は21.6年と言われています。

つまり、このままのペースでゴミを破棄し続けると約22年後にはゴミを埋め立てる場所がなくなってしまいます。


二つ目は、地球環境の悪化です。焼却炉でゴミを燃やした際に温室効果ガスである二酸化炭素が発生します。それによって、地球温暖化が進んでしまいます。

地球温暖化が進行すると、海水の膨張や氷河などの融解により海面が上昇し、また気候変動により異常気象が頻発する恐れがあり、自然生態系や生活環境、農業などへの影響が懸念されています。


出所:スマートでんきコラム.「[わかりやすい]ゴミ問題の原因とは?現状とその対策」.https://www.smart-tech.co.jp/column/environment-issues/gomi/,(参照 2021-9-5)

廃棄野菜問題

廃棄野菜の現状として、農家の自家消費も含まれますが、農家から出荷されていない野菜が430万トンあることがわかります。

出所:アクセンチュア.「2030年を見据えたイノベーションと未来を考える会 イノベーション•エグゼクティブ•ボード(IEB) サーキュラー•エコノミー.https://www.accenture.com/_acnmedia/PDF-120/Accenture-200244-JPN-Circular-Economy.pdf,(参照 2021-9-5)

この数字は莫大であり、私たちはとてももったいないと感じました。これらの野菜は栄養など品質には全く問題がないのにもかかわらず、形や色味などが原因で出荷することができない規格外野菜、需給調整、育ち過ぎが原因で出荷できない野菜などが該当しています。

出所:日経ESG.『「食品ロス」「廃プラ」「紙おむつ」が抱える問題 』.https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00015/122300002/(参照 2021-9-5)

これらは現在、社会的問題になっている食品ロスにつながっていると考えられます。


障がい者の工賃問題

福祉事業所のもとで就労する障がい者の工賃は、就労継続支援事業B型だと、平均月額工賃は月額12,688円、時給に換算すると206円に留まっており、賃金としては高いとは言えない状況があります。

就労継続支援B型は最低賃金の保障もなくこのような工賃では、障害年金と合わせても生活を成り立たせることができないだけではなく、労働意欲も沸かないことが予想されます。


出所:大阪府公式HP.「工賃(賃金)実績の公表」.www.pref.osaka.lg.jp/keikakusuishin/jyusan/kouchinjisseki.html,(参照 2021-9-5)

それらの問題に対する私たちの解決策

私たちは廃棄衣料問題・廃棄野菜問題・障がい者の工賃問題を解決する取り組みとして、魔女プロジェクトを企画しました。

魔女プロジェクトとは廃棄衣料・廃棄野菜に魔法をかけるという意味が込められており、廃棄衣料を活用したものが衣の魔女、廃棄野菜を活用したものが食の魔女と私たちは呼んでいます。

衣の魔女・食の魔女の詳細についてはそれぞれのプロジェクトページをご覧ください。

協働で、美しいストーリー性のある事業創造へ

SDGs目標との関係

学生の学びの質の向上(PBL)

製造プロセスにおいて、福祉事業所と連携して障がい者の工賃向上

畑や衣料の資源利用効率を向上させ、環境に配慮させた産業プロセスを構築

産地廃棄やサンプル廃棄問題を改善する取り組み

廃棄物削減の仕組みを構築することにより気候改善(環境問題改善)

企業・教育機関(学生)・NPO・福祉事業所などが協力して付加価値を創造

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