IRAF

IRAFのインストール

2018年にIRAFの配布方法が大幅に変わりました。

NOAOはIRAFのサポートを終了し、http://iraf.noao.eduからiraf.lnux.x86_64.tar.gzなどのファイルをダウンロードすることができなくなりました。

今後は有志によってIRAFのメンテナンスが行われるとのこと。

現状ではIRAFをダウンロード・インストールするには2通りあります。

  1. STScIのAstroCondaの一部としてインストールする方法。
  2. 有志によるGitHubでのプロジェクトからダウンロードしてインストールする方法。

ここでは、2.のほうについて紹介します。


IRAF Community Distribution

https://iraf-community.github.io/

が有志によるウェブページです。

そのページの上部にDownload, Release notes, Installation ... などのリンクがあります。

Downloadのリンク先はGithubのページとなっており、そのページの一番下にソースコードがあります。

1. ソースコード (tar.gz) をダウンロードします。

2. 必要な依存ライブラリ等をインストールしておく。

Debian系ならaptなどで、libcurl4-openssl-dev, libexpat-dev, libreadline-dev, gcc, make, flex

Redhat系ならyumなどで、libcurl-devel expat-devel readline-devel, gcc, make, flex

MacOSなら xcode-select --install すればOK

3. tar ファイルを適当な場所で解凍する。

tar zxf /<path>/iraf-2.16.1-2018.11.01.tar.gz

4. 解凍したディレクトリで installスクリプトを実行する。これは、まず必要なリンクを貼るためである。

cd iraf-2.16.1-2018.11.01/

./install

5. IRAFをビルドする。

(UbuntuやCentOSなどLinux 64bitの場合)

make linux64

make sysgen 2>&1 | tee build.log

(MacOSXの場合)

make macintel

make sysgen 2>&1 | tee build.log


このとき、.bashrcにpathが書き込まれるので.bashrcを再読み込みするか、新しいターミナルを開いて次。


6. これで、mkirafすればlogin.clができて、clでIRAFが立ち上がる。

私は、CentOS7とMacOSX(Mojave)でうまくいくことを確認しました。



IRAFは2013年以降メンテナンスされていませんでした。そのため、IRAFにはバグやセキュリティ上の問題点も存在しており、NOAOとしても無責任に配布し続けるわけにはいかなかったのでしょう。


2019-03-22