カニカマを世界へ プロジェクト
▶︎「カニカマ」は日本でしか食べられていないと思っていたけど...から始まったプロジェクト
ーどんなプロジェクトに取り組んでいるか教えてください。
僕が取り組んだプロジェクトは、カニカマ(海外ではすり身)を留学生と一緒に料理し、カニカマについて知ってもらうことです。やまぐち若者MY PROJECTはチラシを見て、より探究を進めることができると思い参加を決めました。
ーどうしてカニカマを選んだのですか?
山口県はかまぼこなどの練り物が有名なので、学校の総合的な探究の時間でよく調べていました。調べていくうちに山口県には、カニカマの製造加工機械を専門としている企業があり、世界シェアの7割を占めていることを知りました。また、カニカマの消費量は日本が1位だと思っていたのですが、実はフランスが1位で、2位がスペイン、3位が日本でした。この順位にとても驚き、新しい発見で面白いなと思ったので、カニカマをプロジェクトのテーマに選びました。
▶︎留学生と一緒にカニカマを作る料理イベント
ー留学生とカニカマ料理を作るイベントまでに、どんなアクションをしたか教えてください。
カニカマが世界的に食べられているものと知ったので、他の国の人がどんな風にカニカマを食べているのか、本当にカニカマを知っているのか興味を持ちました。そこで、大学の留学生とカニカマ料理を作るイベントを企画し実施することにしました。3ヶ月の間みんなでイベントの内容を練り、留学生にイベントのチラシを配りました。チラシは、やさしい日本語版と英語版の2つを作り、留学生に読んでもらいやすいようにと心がけました。
ー2種類のチラシを作って留学生に配った工夫、素敵ですね!その後のチラシの反響がどうだったか教えてください。
チラシを配布してから数日は、数人しか参加者が集まらず不安だったのですが、もう少し待ってみると15人ほどの留学生が参加を希望してくれ、嬉しかったです。しかし、その後大変だったのが料理を作る場所の確保でした。なかなか大人数が入る場所が無く、イベント直前まで見つからなかったのですが、なんとか地域の交流センターのキッチンをお借りすることができました。
ー無事に開催できてよかったですね。では、次に気になる当日の様子を教えてください。
当日は、インドネシアやラオス、韓国などから来ている13人の留学生が参加をしてくれました。初めに、留学生の方にカニカマを試食してもらい、食べたことがあるかや味の感想を聞きました。食べたことがある留学生は半分ほどで、食べたことがある留学生からは普段こんな風に食べているよと教えてもらい、和やかにイベントがスタート。その後、3チームに分かれてカニカマの入ったチャーハン、チヂミ、スープを作りました。韓国の留学生の方はチヂミを作るのが得意で、僕たちは教わりながら料理を作っていました。料理中は、留学生とたくさんお話をすることができ、楽しい時間を過ごしましたね。料理が得意な人が多かったのか当初の予定よりも早く料理を作り終え、出来上がった料理を留学生の方と一緒に食べました。食べきれないほどの量の料理だったので、交流センターにおられた地域の人にも声をかけ、みんなでいただきました。僕たち高校生、留学生、そして地域の人とみんなで囲んで食べた料理はすごく印象に残っています。そして、最後に留学生の方から、「今度買い物に行った時カニカマ探してみるね!」「自分でも料理してみるね!」と言ってもらえ、とても嬉しかったです。
▲留学生と一緒に料理を作る様子
▲留学生と一緒に作った「カニカマチャーハン」
▶︎まだまだ知られていない山口県の魅力をプロジェクトに!
ー今後はどんな活動をしていきますか?
今後は、後輩たちがこのプロジェクトを引き継いでくれるそうなので、期待しています。山口県はまだまだ知られていない、たくさんの魅力に溢れていると思うので、そういった部分に着目してプロジェクトを進めていって欲しいです。
ープロジェクトに取り組んでの学びを教えてください。
これまでは、自分で何かを企画して進めるといった経験がなかったのですが、やまぐち若者MY PROJECTに参加してその経験ができました。そして、プロジェクトをやり切ったことで自分に自信がついたなと感じています。また、臨機応変に行動する力やコミュニケーション力が特についたと思います。
取材担当:やまぐち若者MY PROJECT事務局 堀井 皇誠
取材日:2025年1月27日