登録料:無料
宿泊費:無料
交通費:仙台駅まで各自負担(仙台駅から送迎あり)
1日目の懇談会に参加の方は、飲み物代のみ別途徴収
・参加登録期間 8月1日~9月30日 (一般申し込みは、ポスターに限ります)
※ポスター申し込みの件数が予定を超過した場合、発表していただけない場合があります。
(参加の可否については、後日メールにて送付させていただきます。)
研究会の趣旨
棒状や円盤状の分子系では、気体・液体・固体の三態のほかに、液晶と呼ばれる状態が現れるが、近年、様々な固体物質において液晶に類似した電子状態が次々と観測され始めている。このような新しい電子状態は、スピン系・強相関金属・超伝導の各分野で独立に研究されてきたが、いずれも量子多体効果によって現れる点に着目し、「量子液晶」という新概念によって統一的に取り扱うことにより、様々な量子液晶に現れる普遍性と多様性が明らかになりつつある。
このような量子液晶では、物性科学の大きな研究分野である量子液体のもつ対称性の一部を破る電子状態により、様々な新奇物性が発現する。特に、柔軟に変化する液晶の特性と量子性による高速かつ巨大な応答を利用した、将来の新量子技術への基礎を築くことが期待される。
本研究会では、このような量子液晶概念を基盤とした新奇物性科学をさらに促進することを目的として開催する。強相関金属、量子スピン系絶縁体、超伝導体など異なる研究対象における量子液晶関連研究を行っている若手の理論家と実験家が集うことで、新たな学際的アイディアの創出を目指すものである。
世話人一同 芝内孝禎(東大新領域), 木村剛(東大工), 石田浩祐(東北大金研), 田財里奈(京大基研)
写真:宮城県観光戦略課