障がい者のスポーツ、最近ではパラスポーツと呼ばれることが多くなりましたが、障がい者にとってスポーツの意義を強く唱えてきたのはスイスの元車いすマラソン世界記録保持者、ハインツフライ選手です。「健常者はスポーツをしたほうがよいが、障がい者はスポーツをしなければならない」。これは彼の有名な言葉です。
私たちは30年以上にわたる障がい者へのスポーツ指導を通じ、スポーツのもつ無限の可能性を心と体に刻みこんでまいりました。身体を動かすことの楽しさを感じる子供たちからパラリンピックやデフリンピックなどトップを目指すアスリートまで多くの選手との出会いは、私たちにとってかけがえのない経験となっています。
しかし、選手や障がい児・者を指導するなかで培った多くの経験やそのスキルを、スポーツを欲している多くの方たちに届けているかというと必ずともそうではありません。指導者不足とはよく言われる言葉ですが、そこには、指導者の身分やサービスに等しい対価といった構造的な問題が潜んでいると感じております。
そこで、私たち、ユニバーサルスポーツクラブwith-W(ウイズ・ダブリュ)では、「スポーツは共に成長し共に未来を拓く」可能性があるという理念をもとに、障がいのあるないにはこだわることなく、スポーツのすばらしさをそしてその環境づくりに力を注いでいきたいと思っています。
その為には、これまではタブーとされてきた、障がい者サービスとお金という、高いハードルを越えなくてはならないと感じています。その先に、誰もがスポーツを楽しむことのできる持続可能なスポーツ環境が訪れると信じているからです。
つきましては、この趣旨に賛同いただき、当クラブの運営や各事業に対するご支援、ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願いします。
令和5年9月1日
ユニバーサルスポーツクラブ with-W
代 表 渡部 真秀