ホワイトハンドコーラスNIPPONはすべての子どもに開かれています。ろう者、難聴、全盲、弱視、車いすユーザーなど、多様なメンバーが所属しているインクルーシブな合唱団です。南米ベネズエラで始まった、誰もが平等に音楽教育を受けることができる音楽の社会活動「エルシステマ」の理念に共感して設立されました。障がいの有無に関わらず、また経済的な状況に関わらず、誰もが無料で参加し、学ぶことができます。手話の表現で歌う(手歌)サイン隊と、声で歌う声隊がともに奏でる音楽は、可能性に溢れた未来世代の芸術創造です。
これまで、2021年新国立劇場新作オペラ『Super Angels』、NHKみんなのうた《ツバメ》、バッハ・コレギウム・ジャパンとの共演や、沖縄国民文化祭などに出演しています。2024年2月にはウィーンの財団「ZEROPROJECT」の招聘を受けオーストリア国会議事堂、国連事務局での「ZeroCon24」特別公演に出演しました。「KIDS DESIGN賞(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)」、バリアフリーの国際賞「ゼロ・プロジェクト・アワード2024」などを受賞。
1953年創立。のち財団法人化を経て2013年から公益財団法人となり、九州の常設オーケストラとしてアジアの交流拠点都市“福岡”に本拠地を置く。「九響ビジョン」に掲げる活動理念のもと、アクロス福岡での定期演奏会をはじめ、天神でクラシック、名曲・午後のオーケストラの自主公演の他、青少年向けのコンサート、オペラやバレエ、合唱との共演、ポップス、映画音楽、ファミリーコンサートなど内容は多岐に渡り、福岡県を中心に九州各地で年間約150回の演奏活動を行っている。2013年小泉和裕が音楽監督就任後、「ベルリオーズ/幻想交響曲」、「ベートーヴェン/交響曲第9 番」、「マーラー/交響曲第8番《千人の交響曲》」「マーラー/交響曲第3番」「マーラー/交響曲第2番《復活》」のCDをリリース。2024年に小泉は終身名誉音楽監督となり、首席指揮者に太田弦が就任。ミュージック・アドバイザーに篠崎史紀が就任。太田首席指揮者就任記念公演のライヴ録音「ショスタコーヴィチ/交響曲第5番・祝典序曲」がオクタヴィア・レコードからリリース。これまでに、福岡市文化賞、西日本文化賞、文部大臣地域文化功労賞、福岡県文化賞を受賞。
九響合唱団は、九州交響楽団の永久名誉音楽監督・故石丸寛氏の提唱により、九響と合唱付きの楽曲を共演する専属合唱団として1996年1月に発足した。合唱指揮は、初代 三浦宣明(九響合唱団 永久名誉合唱指揮者)の後を承け、2013年から横田諭が務めている。合唱団のさらなる成長を目指し、2018年に声楽家の八木寿子氏をヴォイストレーナーに迎えた。九響の定期演奏会、「第九」公演やニューイヤーコンサートのほか、熊本地震復興祈念演奏会等の各地の公演へも積極的に出演し、九州の音楽文化の発展を支える合唱団としての役割を果たすべく、日々研鑽を積み重ねている。
((ソプラノ歌手/ホワイトハンドコーラスNIPPON芸術監督)
ベネズエラ生まれ。聖心女子大学、大学院で教育学を学んだ後、英国王立音楽院声楽科修士課程を優秀賞で卒業。2019年東京国際声楽コンクールにて史上初グランプリ・歌曲両部門で優勝。日本ではラ・フォル・ジュルネや井上道義指揮、野田秀樹演出の「フィガロの結婚」など全国で公演。キングレコードより「BRIDGE」をリリース。イタリア、フランス、イギリスでの音楽祭出演、国内外で演奏活動を続けながら、ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督として、視覚・聴覚など障害のある子どもたちに音楽を教えている。一般社団法人El Sistema Connectの代表理事として音楽によるソーシャル・インクルージョンを目指した活動は2024年にバリアフリーの国際賞ゼロ・プロジェクトアワードを受賞。国連ウィーン事務局やドイツ最大の音楽祭ベートーヴェンフェストで「第九」サイン合唱の指揮や写真展プロデュースも手がけている。国際学会での発表や大学などでの講演も精力的に行っている。4児の母。
東京藝術大学音楽学部声楽科在学中から、オペラ指揮者としての研鑽を積み、2017年オーケストラ・アンサンブル金沢定期公演に指揮者デビュー。その後も、九州交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、京都市交響楽団、中部フィルハーモニー、名古屋フィルハーモニー交響楽団等と共演を重ねる気鋭の指揮者である。
2021年には東京芸術劇場シアターオペラ《夕鶴》(團伊玖磨)を指揮し、『音楽現代』誌に「活躍を期待する指揮者」として取り上げられる。また、新国立劇場オペラ研修所公演《悩める劇場支配人》はイギリス『オペラ』誌上で「優雅かつ的確な細やかさで、チマローザの音楽に脈々と流れる歓喜を引き出した」と評され、オペラ指揮者としての頭角を表している。
舞台作品への劇音楽の作曲や、クラシック以外のアーティストとの共演、ディズニー・オン・クラシック、アニメコンサート、シネマコンサート等、垣根の無い音楽活動も積極的に行う他、舞台演出や幼児や子供との音楽活動に力を注ぎ、千葉県文化振興財団との幼稚園出張コンサートは10年で100公演以上を数える。楽しいお話を交えた家族で楽しむコンサート、赤ちゃんと一緒に参加できる合唱団等、〈音楽を未来に繋げる〉活動も積極的に行なっている。
現在、大学1年生。2023年夏よりホワイトハンドコーラスの活動に参加し、「第九」ではテノールを担当。コーラスでの経験を通して身体表現に強く興味を持ち、大学では映像制作や身体表現の創造を学んでいる。
日本ろう劇団顧問、俳優。佐賀県出身。1980年「日本ろう者劇団」設立のメンバー。「社会福祉法人トット基金 トット文化館」手話教室講師、ホワイトハンドコーラスNIPPON手話指導。2022年にNHKで放送した『しずかちゃんとパパ』に出演。
山形県出身。青山学院大学卒業。青山学院大学在学中に観たオペラをきっかけに声楽に転向。東京音楽大学声楽演奏家コースを首席卒業。卒業演奏会、第 83 回読売新人演奏会に出演。ウィーン、プライナー音楽院を審査員満場一致の首席修了。ウィーン国立音楽大学大学院オペラ科修了。
声楽を、羽山弘子、篠崎義昭、高橋淳、Ralf Döring 、Yayoi Döring 、Rainer Trostの各氏に師事。
オペラでは、『ラクメ』ラクメ、『アラベラ』フィアカーミリ、『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『劇場支配人』マダムヘルツ、『ドンパスクワーレ』ノリーナ、サンドリヨン『妖精』、新国立劇場・中劇場にて東京オペラプロデュース主催、日本初演『ラインの妖精』 主演アルムガート、ウィーン・シェーンブルン劇場『魔笛』夜の女王、日生劇場『魔笛』パパゲーナ、東京オペラプロデュース『ロメオとジュリエット』ジュリエット等、国内外で出演。近年では、東京文化会館、音楽劇『シミグダリ氏または麦粉の殿』《新制作》に出演。最近では新国立劇場『ホフマン物語』オランピア役カヴァー、新国立劇場鑑賞教室京都公演『魔笛』夜の女王カヴァー、園田隆一郎氏指揮、藤沢市民オペラ『魔笛』夜の女王を務めたことも記憶に新しい。
コンサートソリストとしても高い評価を得ており、山形交響楽団、ウィーン・フランツレハールオーケストラ、群馬交響楽団、静岡交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、いずみシンフォニエッタ大阪、ニューシティ管弦楽団、東京交響楽団等、数々のオーケストラと共演。
オクタヴィアレコードよりアルバム「Märchen」をリリース。 また、短編映画『APPLAUSE/アプローズ』に主演、挿入歌を担当するなど、活躍の幅を広げている。
地域創造おんかつアーティスト。山形大学医学部非常勤講師。
今年6月〜7月にウィーンから来日予定のシュトラウス・カペレ全国ツアーにソリストとして出演予定。10月新国立劇場芸術鑑賞教室『魔笛』に夜の女王役で出演予定
熊本県出身。国立音楽大学卒業、東京学芸大学大学院修士課程修了。鎌田直純氏に師事。
第33回飯塚新人音楽コンクール入選、第44回フランス音楽コンクール第2位、第19回日仏声楽コンクール入選。
これまでに、文化庁委託事業によるガラコンサート、末吉保雄作品個展、福岡ジルベスターコンサート、日本フォーレ協会サロンコンサート、二期会サロンコンサート、二期会サマーコンサート、小澤征爾音楽塾子どものためのオペラ等多数出演。また、オペラでは『カルメン』タイトルロール、『蝶々夫人』スズキ、『こうもり』オルロフスキー公爵、『椿姫』フローラ、『魔笛』侍女Ⅲ等をレパートリーとする。ベートーヴェン「第九」、モーツァルト「レクイエム」等のソリストも務める。
また、後進の育成にも力を注いでおり、これまでに三幸学園、和洋女子大学、私立幼稚園や公立中学校での講師を経て、現在、東京学芸大学非常勤講師。
東京二期会、日本フォーレ協会、各会員。熊本県立劇場協力アーティスト。
沖縄県浦添市出身。東京藝術大学声楽科卒業。これまでに「魔笛」タミーノ役「ラ・ボエーム」ロドルフォ役、そして埼玉県芸術文化祭2019地域文化事業 第31回サンシティ市民合唱団定期演奏会《忘れられた少年―天正遣欧少年使節》原マルチノを演じる。また宗教曲では、ベートーヴェン「第九」等ソリストを務める。第25回おきでんシュガーホール新人演奏会オーデション入選。これまでに声楽を山本令子、牧野 正人、福井敬の各氏に師事。
静岡県出身のバリトン。東京芸術大学卒業後、同大学院、ギルドホール音楽演劇学校、王立スコットランド音楽院の各修士課程を修了。イギリスでのオペラデビューは、王立スコットランド音楽院公演《ヘンゼルとグレーテル》父親役。その後、グランジ・パーク・オペラ、スコティッシュ・オペラ、HGOなど英国の主要なオペラハウスに出演し、端正で力強い声が高く評価される。2022年HGO《利口な女狐の物語》では主役の木こり役を務めた本公演がオフ・ウエストエンド・アワードを受賞。2023年にはグライムボーン音楽祭《ラ・チェネレントラ》でダンディーニ役に抜擢され、オペラ・アップ・クロースでは《さまよえるオランダ人》のタイトルロールをカバー。2023/24シーズンにはイングリッシュ・ナショナル・オペラのフェローとして1年間所属し、50公演以上に出演。コヴェントガーデン・オペラフェスティバル、ロンドン・シティ・フィルとの《蝶々夫人》ではヤマドリ役を務めた。2024年にはロングバラ音楽祭にてエマージング・アーティストとして《ラ・ボエーム》マルチェッロ役をカバーし、ケンブリッジ・フィルハーモニック《トゥーランドット》でピン役・マンダリーノ役を演じた。
近年ではクラシカル・クロスオーバーグループ「Gen・Rin」を結成し、演奏・作詞・制作指揮などジャンルを越えた活動も展開している。また、ミュージカル『原点再起』では制作指揮・作詞を担当。さらにボイストレーナーとしても、主にミュージカル俳優の育成に取り組み、技術と表現の両面から指導を行っている。
ぽんプラザホール(福岡市祇園音楽・演劇練習場)が主催する演劇ワークショップ「いろんなきこえかた いろんなつたえかた」の参加者たちのグループ。『いろんな「ちがい」と共に演劇を創ってみる』をテーマに、耳の聞こえる人、聞こえない人、聞こえにくい人、いろんなきこえかたの参加者みんなで演劇の小作品を共に創っている。
ファシリテーターは、俳優や演劇ワークショップの進行役としても活躍する古賀今日子、長崎で俳優や脚本・演出家としても活動する「劇団ヒロシ軍」の代表・荒木宏志、手話劇団「福岡ろう劇団博多」の代表・鈴木玲雄の3人。福岡ろう劇団博多からは多くの劇団員も参加者として参加している。
前回からは目の見える人、見えない人、見えにくい人、いろんなみえかたの参加者と出会うワークショップ「いろんなみえかたに出会う いろんな表現に出会う」を開催。今後、「いろんなきこえかた」と「いろんなみえかた」の参加者みんなで1つの演劇作品を創ることを目指している。
俳優。九州大谷短期大学国文学科演劇放送コース卒業後、福岡の劇団ギンギラ太陽'sに2011年まで出演。現在は遠隔劇団「yum yum cheese!」、女優落語ユニット「月光亭落語会」に所属し精力的に俳優活動を行っている。また演劇ワークショップの進行役としても活躍。2023年に社会教育士の称号を得て、老若男女誰とでも、表現を楽しむ場を作り続けている。ビールが好き。
1987年10月29日生まれ。劇団ヒロシ軍・代表。長崎県演劇協会・副会長。諫早独楽劇場・劇場ディレクター。脚本・演出・出演・制作すべて担当。荒木宏志が創る作品のテーマは『青春・情熱・衝撃』の3つで、最近はそこに『爽快なバッドエンドと大きな愛』が入る。長崎県諫早市を拠点に県内外問わず飛び回り演劇活動している。
手話劇団「福岡ろう劇団博多」代表。1986年2月滋賀県大津市生まれ。2歳半のころ、原因不明で混合性難聴になる。滋賀県聾話学校幼稚部卒業、普通学校に進学。高校時代に演劇部の文化祭発表に惹かれ、俳優活動を始める。同時にいつか全くきこえなくなるだろうと、手話を学び始める。
(公財)福岡市文化芸術振興財団 「みえる かんじる 新しい第九」担当
☎ 092-263-6265(平日9:30~17:00)