プロジェクト説明

プロジェクト内容

現在日本は世界一の高齢化率となっており、また、認知症の罹患率は加齢に伴い増加していくためこれから認知症の患者数はさらに増えていくと言われている。その中でも、認知症による一人歩きによって行方不明になる人の人数は7年連蔵で増加傾向にあり、有効な対策が難しい課題となっている。


また、行方不明が発覚してからしばらくは当事者の方のご家族などが周囲を探し、見つからなければ警察に届ける、といったフローを取るため、実は捜索から発見までの時間よりも、警察に届けるまでの時間の方が長いということも現状の課題としてあげられる。

そこで、弊団体では、街中を走るバスにカメラを搭載し、事前に登録されている一人歩きをする可能性のある高齢者の方の顔写真と一致すればご家族に通知がいくといったサービスを開発している。これにより、早期捜索開始、早期発見が可能になり、また当事者の方も安心して外に出かけられる社会が実現するのではないかと考えている。

事業の先進性

弊団体の事業の独自性・先進性としては、主に3点挙げられる。1つ目は一人歩きの高齢者の保護についても視野にいれていることである。従来は1人歩きをしてしまう高齢者の効率的な捜索方法に焦点が当てられていたため、保護方法についてのアプローチを考慮している点で先進性がある。2つ目は、街中にあるインフラを利用している点である。特にバスやタクシーなどは地域に根付いているものが多く、住民からの信頼も獲得している。それらのインフラを一人歩きをしてしまう高齢者の捜索や保護に有効活用することができる点で独自性がある。3つ目は積極的な捜索が可能な点である。特にバスによる捜索について、日中市内を運行しており、運行中にカメラによる顔認証を行っているため早期捜索開始が可能であり、早期発見にもつながる。

事業の将来性

今後はより多くの地域での捜索、保護システムの導入を検討している。特に、それぞれの自治体において、バスの運行が盛んであったり、タクシーの乗車率が高い等の特徴的なインフラがあれば有効活用し、事業を展開する地域の拡大を目指している。また、バスやタクシー以外でも同様のシステムを導入できる可能性のあるインフラを積極的に取り入れ、システムの多様化等を視野に入れている