About Me
About Me
略歴
1998年12月11日生まれ
名古屋大学 工学部 機械・航空宇宙工学科卒業 (2021.3)
名古屋大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻 博士前期課程修了 (2023.3)
名古屋大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻 動的システム制御研究室 (2020.4-2023.3)
京都大学 大学院情報学研究科 情報学専攻 システム科学コース 博士後期課程 (2023.4-)
京都大学 大学院情報学研究科 情報学専攻 機械システム制御分野 (2023.4-)
京都大学 大学院教育支援機構奨励研究員 (2023.4-2025.3)
日本学術振興会 特別研究員 DC2(2025.4-2027.3)
所属学会
計測自動制御学会
システム制御情報学会
学位論文
学士:一定速度を有するビークル群の合意制御(2021, 名古屋大学)
修士:コンセンサスネットワークにおけるフィードバック頂点集合の特徴付け(2023, 名古屋大学大学院)
受賞
2025.5.31: 第69回システム制御情報学会研究発表講演会 SCI学生発表賞
杉山,東,坂野:価値駆動型マルチエージェントシステムにおける合意成分の同定,第69回システム制御情報学会研究発表講演会,pp. 777-780,5月,2025.
2025.1.15: 計測自動制御学会 関西支部 支部長賞(奨励賞)
2024.11.24: 第67回自動制御連合講演会 優秀発表賞
杉山,東,坂野:価値駆動型マルチエージェントシステムの合意可能性解析-観測データに基づく合意判定のための観測辺選択-,第67回自動制御連合講演会,pp. 1583-1587,11月,2024.
2024.3.19: 計測自動制御学会第11回制御部門マルチシンポジウム 優秀ポスター発表賞
杉山,東:価値交換により駆動するマルチエージェントシステム,計測自動制御学会第11回制御部門マルチシンポジウム,1PS1-8,3月,2024.
2023.12.15: SICE International Young Authors Award for the IEEE CDC 2023
D. Sugiyama, S. Azuma, R. Ariizumi, and T. Asai: Consensus control driven by value exchange, The 62nd IEEE Conference on Decision and Control, pp. 6430-6435, December, 2023.
2023.3.27: 日本機械学会三浦賞
2022.12.14: 2022年12月高信頼制御通信研究会 高信頼制御通信研究奨励賞
杉山,東,有泉,浅井:価値駆動型合意制御における合意値の特徴付け,2022年12月高信頼制御通信研究会,pp. 89-92,12月,2022.
2022.11.27: 計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会2022 SSI優秀発表賞
杉山,東,有泉,浅井:コンセンサスネットワークにおけるフィードバック頂点集合の特徴付け,計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会2022,pp. 486-488,11月,2022.
2021.11.26: 第64回自動制御連合講演会 優秀発表賞
杉山,東,有泉,浅井:コンセンサスネットワークにおけるフィードバック頂点集合の特徴付け,第64回自動制御連合講演会,pp. 1005-1008,11月,2021.
2021.10.28: SICE中部支部シンポジウム&若手研究発表会2021 優秀発表賞
杉山,東,有泉,浅井:コンセンサスネットワークにおけるフィードバック頂点集合の特徴付け,SICE中部支部シンポジウム&若手研究発表会2021,PD-4,10月,2021.
2021.3.25: 日本機械学会畠山賞
研究内容
固定速度を有するビークル群の合意制御
現在,自動運転技術が広く応用されていますが,そのような自律的に判断・行動することのできる要素(エージェント)がたくさん集まって構成されるシステムをマルチエージェントシステムと呼びます.ここでは,遠隔地での探査や監視に応用が期待される固定翼機からなるビークル群を考えます.固定翼機は,ある一定速度を維持することで最も効率的に飛行できることが知られています.そこで本研究では,全ビークルの速度が固定されているという制約のもとで,「合意制御」と呼ばれる制御手法を駆使し,ビークル群の隊列飛行を実現することを目指します.
リーダーフォロワー合意制御におけるフィードバック頂点集合のはたらき
ビークル群の隊列飛行に応用が期待される制御手法の一つに,「リーダーフォロワー合意制御」というものがあります.この制御手法は,数台のビークルをリーダーと定め,リーダーのみを直接制御することでビークル群全体を制御することを目指す手法です.システムの性能はリーダーの選択に大きく依存することが知られています.本研究では,生体ネットワークシステムの特性解析で重要な役割を演じる「フィードバック頂点集合」という概念に着目し,フィードバック頂点集合を構成するビークルをリーダーに選択することでシステムの性能がどのように変化するのかを明らかにすることを目指します.
価値交換 × マルチエージェントシステムの制御
従来のマルチエージェントシステムの制御理論は,エージェントは協調的で見返りなしに情報を伝え合うことを仮定してビークル群の隊列飛行などへ応用されてきました.一方、エージェントが自身の利得に従って行動する場合,無償で情報を提供するとは限らない場合が考えられます.そのような状況では,情報は何らかの対価との価値交換によって伝達される,と考えるのは自然なことだと言えます.そこで本研究では,価値交換によって駆動されるマルチエージェントシステムの制御理論を創り出すことを目指します.さらに,そのシステムが所望の状態を達成するための条件を明らかにし,ひいては価値交換システム全般に当てはまる普遍的な性質を捉えることを目指します.