東京工業大学

(理学院)火山流体研究センター

2000-2023 メモリアル

趣旨

東京工業大学火山流体研究センターが、平成12年(2000年)に設立されました。

このセンターは、昭和61年(1986)に設置された東京工業大学草津白根火山観測所を母体として、それを発展的に改組したものです。平成28年(2016年)度からは理学院の傘下の組織となりました。このホームページは、平成12年(2000年)から令和5年(2023年)にわたる23年間の火山流体研究センターの活動を記録し保存するために作成されました。

令和5年度(2023年度)からは、学内の組織改革によって、火山流体研究センターに所属していた教員が、理学院から科学技術創成研究院に異動し、新設された多元レジリエンス研究センターにおいて、火山・地震研究部門という形に改組され、火山研究を継続しています。

火山流体研究センターは令和4年度(2022年度)末で廃止されました。火山流体研究センターというユニークな組織名が失われたことは大変に残念ですが、引き続き、新組織で火山研究を精力的に推進することに変わりはありません。

沿革

文科省測地学審議会は、第3次火山噴火予知計画(昭和59~63年度)(1984~1988年度)を策定するにあたり、草津白根山を含む12の火山を「活動的で特に重点的に観測研究を行うべき火山」として指定しました。これを受けて、東京工業大学では、昭和59-61年(1984-1986)に草津白根山湯釜火口の水温、水位、水質の連続観測装置を設置しました。昭和60年(1985)には、本学に特別施設草津白根火山観測所の設置が認められ、昭和61年(1986)に水釜火口および殺生河原地熱地帯においおて地温ならびに火山ガスの連続観測を、草津温泉においては水温の連続観測を開始しました。昭和61年(1986)11月、厚生省栗生楽泉園をはじめ地元の協力を得て、草津町郊外に現地火山観測所を建設し、ここに各種分析装置を設置しました。

平成12年(2000)から、大学直属の火山流体研究センターに改組され、5名の教員からなる組織に拡充され、草津白根火山観測所は火山流体研究センターに付属する施設となりました。

平成28年度(2016)からは、学内の組織改革によって、火山流体研究センターは理学院のもとの組織に変更されました。

令和5年度(2023)からは、学内の組織改革によって、教員が理学院から科学技術創成研究院に異動し、新設された多元レジリエンス研究センターにおいて、火山・地震研究部門という形に改組され、火山研究を継続しています。また教員は引き続き、理学院の学部学生および大学院生の教育・研究に携わっています。

年表

昭和60年 (1985年)特別施設 草津白根火山観測所 発足


昭和61年 (1986年)草津町郊外に「草津白根火山観測所」建築


昭和63年 (1988年) 省令施設に昇格 (助教授1、助手1)


平成    4年 (1992年) 全国地球化学移動班設置 (助手1)


平成    8年(1996年) 教授定員(助手振り替え)


平成12年(2000年)火山流体研究センター (化学基礎研究、地球化学移動観測研究、電磁気学研究の3分野)に改組 (教授2、助教授2、助手1)


平成28年 (2016年) 理学院 火山流体研究センターに改組


令和5年 3月(2023年)  理学院 火山流体研究センター廃止


令和5年4月(2023年) 科学技術創成研究院 多元レジリエンス研究センター  火山・地震研究部門に改組(教授2、准教授2、助教1)