月は自ら光っているのではなく、太陽の光に照らされることで明るく見えています。太陽側の面だけが明るく光るため、月の位置によって、満月・半月・新月などのように異なる形の月を見ることが出来ます。月の形は約1か月の周期で変化し、この現象は「月の満ち欠け」と呼ばれます。
満月の時、まれに太陽・地球・月が一直線に並び、月が地球の影に隠れてしまうことがあります。これを、「月食」と呼びます。さらに、月全体が完全に地球の影に覆われるものを特に「皆既月食」と呼びます。
皆既月食では、月全体が影に覆われて見えなくなってしまうと思いきや、わずかに光が届き赤っぽく見えます。これは、太陽光が地球の大気によって曲げられ、少しだけ影の中に入り込むためです。太陽の光には、青色や赤色など様々な色の光が混ざっています。太陽光が大気を通過して曲げられる時、青い光は散乱されてほとんど無くなってしまうのに対し、赤い光だけは生き残ります。こうして、月は完全に暗くなるのではなく、淡い赤色で照らされます。
今回の月食は、18時49.8分から始まります。月の左側から徐々にかけ始め、これを「部分月食」と呼びます。皆既月食は、20時4分から21時3.4分までの約1時間だけ続きます。20時33.7分は、月が影の最も深いところを通る「食の最大」にあたります。22時17.6分に、月が完全に影から抜け出し、元の満月に戻ります。
次の皆既月食は2029年1月1日です!
参考:国立天文台 皆既月食特設ページ(https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/03-topics02.html#media-info)