VR意識調査のアンケート

実施日:2021年11月1日


アンケート対象者:カルガリー大学、秋学期日本語クラス受講者のうち70名

下記は上記に実施したVR導入に関する学生の意識調査の結果である。アンケート調査によると 70%はVRに興味があり、興味がない理由は、VRヘッドセット等の値段が高くて買えないという理由であった。VRに対する正確な知識のずれがあるとわかった。続く「仮にVRを日本語クラスのイベントやクラブで必要な機材があれば参加したいか」との質問には、80%は参加したいという結果がでた。学生のVRへの興味はかなり高いと結論づけることができる。

VRのヘッドセットは持っていないが、7割は興味がある

『VRのヘッドセットを持っていますか』の回答は、「持っている」が全体の7.1% 「興味がないから持っていない」が21.4% 「お金があれば欲しい」が71.4%であった。やはり値段が高いというのが大きな理由の一つと考えられる。持っている学生は「HRC Vive」「Oculus Rift」「 Valve inde」などで今回購入予定のOculus Quest 2は誰も持っていなかった。

VRに興味のない一番の理由は値段が高い

例えば、VRのヘッドセットをカナダでOculus Quest 2を買うには399ドルかかる(日本円で3万7千円ぐらい)。お金がないという学生が圧倒的に多かった。一般的な大学生にはまだまだ厳しい値段である。

VRに興味のない人の理由は誤解が多い

VRに対する正確な知識が欠けていることがこのアンケート調査でわかった。例えば、セットアップが面倒だという意見。今回購入予定のOculus Quest2はPCがなくてもWifiとスマホがあればすぐにできる。Facebookのアカウントをすでにもっていればすぐにログイン可能である。

また場所がないという意見もあったが、それほど大きな場所がなくても実施可能である。

日本語のVRイベントやクラブが大学であれば参加したいが8割

「VR酔い」が一番心配されるようだが、最新のVRはアンケート対象者が経験したものとはかなり違う。具体的には、技術が発達してきて、Degrees of Freedomが3DoFから6DoFになり、頭や首だけではなくて、手足も動くので、かなり体とのずれが少なくなってるので酔いにくいと思われる。 


『VRを貸し出したら、日本語のイベントに参加したいか』という質問では、8割が参加したいと回答した。つまり、「私たちが思う以上に学生はVRに興味がある」ということである。

一定数はいる参加したくない学生 

全く興味がないから参加したくないという学生がいることも事実である。そのほとんどの理由が、「時間がない」ということであった.

日本語プログラム全体の学生に均等な機会を与える理由で、日本語のクラス以外での実施なら、時間のない参加者も参加しやすいのではないかと考える。