*流派や会により必要な道具や考え方は異なります。ここでは初心者が当会で稽古を始める上で必要な道具や知識について概説します。
・杖と太刀:杖は長さ128cmで直径24㎜のものを用います。太刀はいわゆる木刀ですが、剣道型などで用いられるものとは異なり、峰の部分が山形になっています(杖の打ちを逃しやすくするため)。また、杖道では割れにくい鹿皮の鍔を取り付けて使用します。材質は赤樫のものも販売されていますが、強度の面から全剣連では杖、太刀ともに白樫製と定められています。どちらも数千円で入手可能ですので専用のものを用意します。見学や体験の場合は当会で貸し出しますので準備不要です。
・稽古着と袴:剣道用として販売されている一般的なもので、色は紺、白、黒いずれか上下同色で揃えます。また袴の下には帯を締めます。当会では普段の稽古で色や素材に決まりを定めていません。運動を妨げない服装であれば他のものでも代用は可能です。ただし、昇段審査や大会への出場にはゼッケンの着用など個別の規定に従います。費用は素材や縫製により数千円から数万円まで幅があります。
・杖袋:武道具をそのまま持ち歩くことは法規の面からできませんので、稽古場外の移動の際には必ず袋に入れて持ち運びます。安全に使用できるものであれば市販品でも自家製でも構いません。
・おまけ(短杖を作る);修正できないほど曲がったり大きな傷が入った杖は安全面から使用できません。無傷の部分が取れるのであれば、余分な長さを払って短杖として再利用することもできます。