修士、博士課程の学生として、本研究室に配属されるには。
極域海洋学、氷海洋相互作用、観測データ解析、モデル・データ比較、海洋数値モデリング、将来予測などの分野に興味があり、研究を行いたい学生を募集しています。本研究グループでは、(1)南極海で何が起こっているかを理解するための海洋データの解析、(2)海洋循環をシミュレーションするための海洋モデルの開発と解析、(3)南極海や南極氷床の将来の変化を予測するなどの、研究を行うことができます。これらのプロジェクトは、南極や南氷洋が気候変動に与える影響を評価することに直結し、気候変動を理解するために不可欠です。
例えば、私の学生の一人は、何が棚氷の形状を決定するのかという棚氷-海洋相互作用における基本的な課題に取り組んでいます。本研究室では、海外大学との共同研究に学生が参加することも多く、このプロジェクトは、Daniel Goldberg教授(英国、エディンバラ大学)との共同研究です。また、別の学生は、NASAジェット推進研究所との共同研究で、南極の氷の消失(および南極の海面上昇への寄与)にとって最も重要な地域の一つであるベリングスハウゼン海の海洋モデルを開発・解析しています。
興味のある学生は、気軽に連絡していただければと思います。
Photo of the Institute of LowTemperature Science. One of the most historical and beautiful places in Hokkaido University.
南極の氷が融けている、それを実際の観測データ、モデルを使って表現した音楽 (地球を音楽にする作曲家(Michael Begg))
Sounding The Ice Factory
Antarctica 03:22
Ice Cover 07:13
Thermocline (model) 07:18
Ronne Ice Shelf I 02:54
Pine Island Thermistor I 05:10
Polynya 07:50
Pine Island Thermistor II 02:20
Thermocline (observed) 06:09
Ronne Ice Shelf II 04:18
Where Azov Meets Black 03:40
A Zooplankton Nocturne 09:04
ダウンロードはこちら.
出張授業 & 南極キャンドルワークショップ
小中高生を対象にした講演を行ってきました。1−2時間で、南極/海洋学の入門的なところから、発展的な内容までを取り上げます。(1)なぜ南極を研究する必要があるのか、(2)100年後の南極はどうなっているのか、などを皆さんと一緒に考えています。、地球を研究することや、NASAなどの世界的な第一線の研究所など、 第一線で活躍していくために必要な考え方や、その経験などについても、お話できます。講演に関するお問い合わせは、メールにてお願いします。
アーティストとのコラボレーションで、南極大陸の形をしたキャンドルを作るイベントも開催しています。衛星データをもとに、本来の形にできるだけそうように、南極大陸の形をデザインし、3Dプリンターで造形し、金型を作っています。これまでに、東京と京都のアートギャラリーで、南極大陸の形をしたロウソクを作るワークショップを行ってきました。
ポスドク情報
現在、本研究室では、ポスドクの公募はありません。
JSPS Postdoctoral Fellowships for Research in Japan (海外からのポスドクフェローシップ)
Yoshihiro Nakayama is seeking outstanding candidates in the area of Polar oceanography under JSPS Postdoctoral Fellowships for Research in Japan. A Ph.D. in mathematics, physics, oceanography, or glaciology is desired. Experience with programming (Fortran, Matlab, Python, etc) is a plus. More information about the fellowship can be found at https://www.jsps.go.jp/english/e-ippan/appliguidelines.html.