地方独立行政法人北海道立総合研究機構 水産研究本部 さけます・内水面水産試験場
〒061-1433 北海道恵庭市北柏木町 3 丁目 373 番地
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幼稚園の頃からいつの間にか魚類を好きになり水族館と熱帯魚屋を巡るようになる。小学校 2 年生の時、ある熱帯魚屋の看板水槽で優雅に泳ぐアジアアロワナ(Google Image 検索画面が開きます!)に一目惚れし、親を説得した末、グリーンアロワナを飼育し始める。
その後、数々の熱帯魚を飼育したり、渓流へ日本淡水魚類を採集に行ったり、魚たちと戯れる日々を過ごす。魚への愛は絶えることはなかったが、高校生になって将来のことを初めて真剣に考えるようになり、なんやかんやあって...『生き物の研究者』になることを決意。しかし、そのときは生態学者も含めた研究者という存在が何者か?そもそも生態学が何か?わかっていなかった。
高校卒業後、魚の研究をしようと思い愛媛大学へ入学。生態学という学問に出会い、その「答えのない」自由さに惹かれる。学部 1 年生の年末、当時の指導教員のもとを訪ね、幸運なことにタナゴ類(ヤリタナゴ、アブラボテ)の研究を始める。そのプロセスで、交雑という目には見えない現象を明らかにする生態学的な研究の難しさを痛感するとともに、魚と魚、魚と共生生物の関係、そして、魚と「くらし」と人間社会の密接な関わりに気づく。
その後、ニホンウナギの分布研究を行ったことがきっかっけで、生き物を知るために欠かせないフィールド調査の大変さと楽しさ、非生物的な要因の重要さを実感する。何より、河川をひたすら歩き回り、ひたすら魚をつかまえ、ひたすら物理環境を計測するという「泥臭さ」に惹かれ引き込まれる。
次第に、自分が自然のなかで魚と向き合ったとき、どれだけ魚のことを知ることができるのか、それを試したくなり北海道へ。大学院入学後、サケ科魚類のオショロコマとアメマスの種間競争、オショロコマに対する温暖化のインパクトに興味をもち、そして魚類をモデルに生態学の基礎的な理論に挑戦する生態学者に憧れる。フィールドベースのアプローチによってかれらの分布メカニズムを追う。
大学院博士後期課程を修了後、現在は、北海道のさけますの資源にかかわる仕事に携わる。