この症例も初診時の口腔内写真がありません。(デンタルのみ)
上顎左側6の不良補綴(精度の悪いかぶせ)が原因で2次カリエスとなり抜歯、その後インプラントを埋入した。本来矯正もした方が良いが、そこまで希望されていないこともあり現状のまま処置した。
左側の6番であるので、見えない所でもあり必ずしも審美的にする必要はないが、天然歯と区別が付かない様に処置した。
下顎右側6,7欠損です。一見簡単そうですが、補綴歯が多く咬合力も強い遊離端欠損となっています。また、パラファンクションも疑われます。 対合歯(この場合上顎右側6,7のこと)も挺出しているため補綴的に対応しました。 この際、抜髄による修正をおこなうと2次カリエスを起こしやすくなり、後々の災いとなりやすいのでギリギリで避けることにした。
スーパーストラクチャーはメタルとなっています。ある意味当たり前ですが、十分ディスクリュージョンする患者様ですが咬合力の強さ等を考慮してMBによる治療を選択しませんでした。
上顎左側4,6相当部にインプラントを埋入。血流の問題からブリッジタイプとした。エステティックエリアでもあるので、このような方法が結果を出すのに向いています。
(4,5の抜歯は2次カリエスと歯根破折によるものです)
4部インプラントにサブストラクチャーを付けています。
(最終的にインプラントを留めるスクリューが緩む場合は6部インプラントにもサブストラクチャーを用います)
スーパーストラクチャーの適合確認。
2次カリエスのため上右側5を抜歯した。
まずは全ての不良補綴(合ってないかぶせ)をはずしテンポラリークラウンを入れます。(歯がない所にインプラントを入れるだけでは、全体のバランスが取れません)
右側6番は根管治療をやり直しています。その際、近心頬側根に異常が診られたのでトリセクションをおこなった。
各補綴物(かぶせ物)の適合に注目
上顎右側5にインプラントの導入によりブリッジを回避できた。本来なら4番も審美的に治療したかったが、患者様の都合によりメタルクラウンで終わりました。
もちろんこの状態を保っていくためには、メンテナンスは欠かせません。