0x セミナー第 3 回
最適輸送の情報科学における進展

[0x03] 最適輸送の情報科学における進展

セミナー第 3回は, 東北大学の横井祥氏・京都大学の佐藤竜馬氏に,最適輸送の情報科学における進展に関する内容でご講演をお願いしています.

  • 日付:2021/06/19 (土),2021/06/20 (日)

  • 時間:それぞれ13:30--17:00 (開場は 13:15 頃)

  • 場所:オンライン (Zoom)

  • 申し込み締め切り:2021/06/16 (水) 23:59

聴講には事前登録が必要です.オンライン開催の都合で定員を設けますので,抽選が行われる場合があります.予めご了承ください.セミナー詳細の連絡は 06/17 頃を予定しています.

更新情報

  • [05/24] セミナー予定情報を記載しました.

  • [06/16] 前回登録時に「継続登録を希望」された方に案内を送付しました.今回登録された方への送付は締め切り後を予定しています.

  • [06/17] 登録者の皆様に Zoom ミーティング情報を含むカレンダー招待をお送りしました.

参加申し込み方法

こちらの参加申し込みフォーム(別ページ)から登録をお願いいたします.

再度のご登録を前回のセミナー参加者の皆様にもお願いしております.お手数ですがご協力のほどをよろしくお願いいたします.

講演概要

横井祥:最適輸送の使い方

この講演では、古典的な最適輸送とその変種(重心、Gromov–Wasserstein、不均衡最適輸送など)について、主に自然言語処理分野における豊富な応用例を通して視覚的な直感を得ることを目指します。「こんな風に使うことができるんだ… 面白い道具だね」「こういう使い方をしたかったらこういうキーワードで調べれば良いのか」と知識にアンカーを張るのも大きな目的です。さらに勉強をしたい人のための参考文献もできるだけ潤沢に加えました。なお題材として扱う自然言語処理についても一切の予備知識を要求しません。とりわけ離散シンボルの連続表現を得るための単語埋め込みと呼ばれる技術についてはそのモチベーションから丁寧に解説します。数学的前提知識も不要です。確率やベクトル・行列を使った表記に抵抗がない程度で十分です。

佐藤竜馬 最適輸送の解き方

この講演では、最適輸送問題の解き方について話します。ハンガリアン法・Sinkhorn アルゴリズム・ニューラルネットワークを使った推定方法の三つの方法を中心に、どのような場面でどの解き方を使うのが適しているかを紹介します。最後に、最近注目を集めている一次元射影や木への射影を使った高速かつ簡単な計算方法も紹介できればと考えています。 それぞれのトピックについて深入りするよりもこの分野の全体像を伝えることを優先するつもりです。前提知識としては基本的な行列演算と解析が分かればひとまず分かるように心がけますが、線形計画の双対とグラフ理論の基本を知っているとより理解しやすいと思います。ニューラルネットワークで推定する部分についてはニューラルネットワークの基本(誤差逆伝搬法をつかった確率的勾配降下法など)は前提に話を進めます。

プログラム

  • 2021/06/19 (土) 横井祥:最適輸送の使い方

    • 13:15− 開場

    • 13:30−14:30 自然言語の表現学習入門

    • 休憩

    • 14:45−15:45 最適輸送の基礎:Monge–Kantorovich の問題と Wasserstein 距離

    • 休憩

    • 16:00−17:00 最適輸送問題の変種・拡張:Wasserstein 重心,Gromov–Wasserstein 距離,不均衡最適輸送

    • 19:00−20:30 継続討論会

  • 2021/06/20 (日) 佐藤竜馬 :最適輸送の解き方

    • 13:15− 開場

    • 13:30−14:30 線形計画による定式化とネットワークシンプレックス法

    • 休憩

    • 14:45−15:45 ハンガリアン法と Sinkhorn アルゴリズム

    • 休憩

    • 16:0017:00 ニューラルネットワークによる推定とスライス法

    • 17:00− 閉場

  • ※ 各コマ 45分トーク+15分QA