共同実施班ニュース
かがやき
平成15年1月24日 第1号
平成13年度・14年度と実際に共同実施に取り組んでこられた「宇奈月町」「大門町」の皆さんに感想や課題等について率直な意見を聞きました。
感 想
●気軽に質問でき、各校の情報が聞けた。
○町財務会計について
○パソコン技術
○諸校務について
● 同地区の複数校が共に仕事を進めていくことで、様々な面で効率を上げることができた。
○共同購入は予算も事務も効率化となった
○「貸し出し可能備品リスト」は備品の有効活用だけでなく、特色ある備品購入が期待できる
○宇奈月町では全校で学校予算委員会ができた
○町内で同じ事務のやり方、様式の統一ができた
○何か新たに取り組む時は、町内一斉にできた
○不得意分野の相互カバーができた
● 意識改革につながった。
○全国の方々の活動を知ることができた
○同じ仕事をしていてもいろんなやり方があるとわかった
○今まで自分1人のペースでやってきてマンネリ化していたが、新たに若いエネルギーを感じ、「もっとがんばらなくちゃ」と思わざるを得なかった
○事務の効率化を図るためには、「担当者を決め集中処理すること」「事務処理の流れを明確化する」「コンピュータをうまく活用する」とよい
○今まで校務部会に入っていないことに何の疑問も持たなかったが、自分も入って学校経営に参画したいという気持ちができた
○職員会議で発言する機会が増えた
○今までの自分の仕事・学校での立場についてあらためて考えるよい機会になった
● 共同実施を実際に経験してはじめて、わかったこと・思ったことがあった。
○教育支援は、いろんな職種がそれぞれ法令上できる範囲で協力して進めていけばよいと思う
○先生方に協力をお願いしていて思ったのは、もっと学校事務の仕事内容を理解してもらうことが大切だということ。そのためには、事務経営案や職務標準表などでアピールしていったらいいのでは
○今まででも教育支援をしてきたし、共同実施だからと改めて考えなくてもよいのではないか? それより事務の効率化で思いつかなかった他のことがあるかもしれない
○職名に応じた職務内容が小中学校でも必要ではないか? 責任と権限がこれから必要になるのではないか
○結果を出さなくてはいけないと思って、負担に感じることもあった
● 環境を整えることも大切。
○兼務辞令が出ていたので仕事がしやすかった
○校長会やセンター長の後押しがなかったらここまでできなかったかも知れない
○週1回学校をあけるので忙しくなった。月2,3回が適当ではないか
○メンバーの誰かが急に休まなくてはいけない状況になってもお互いに助かると思う
○宇奈月町のように兼務辞令や組織があった方が良いと思った。宇奈月町ともっと連絡をとりあえばよかった
○プレッシャーがあって、思ったようにソフトが作成できず結構疲れた
○共同実施をすることによって事務の効率化を目指すのか、教育の支援を充実させるのか、どうすればいいかわからない
○共同実施でどんなことを行うのかを早目にはっきり決めないと、事務職員同士の意思の統一もはかれないし、周りの人達へも何の為に集まっているのか伝わらないのではないかと思う
● 他、番外...
○臨任を含まない事務のベテランばかりの集まりだったらもっと違った方向に進んでいたのではないだろうか
○学校事務の経験の浅い場合・臨任職員や他の市町村からの異動の時は非常にメリットが多いと思う
○メンバーに恵まれ、ストレス発散ができるくらいしゃべることができた
○教育支援についてはどれだけできたか疑問だし、事務の効率化だけではなぜ不足なのかと疑問に思う
○個人的には、共同実施よりも大規模校の複数制を望みたい。その方が、教育支援になるのでは?
○共同実施の感想をよく聞かれるが、一言ではいえない。実際に行ってみないとわからないと思う。他地区でもやってみるとよい
↓ 感想をまとめてみると ↓
週一回の情報交換ができ、心地よい刺激と新しい発見があった。
質問の場であり、ストレス発散の場でもあった。
貴重な経験・良い経験をさせてもらった
自分の仕事について考えるよい機会となった。
↓ ↓ ↓
予算委員会ができた。 共同購入を行った。 様式の統一ができた。
仕事の質の統一が図られた。 チェック機能の発揮。 文書管理一覧。
児童生徒名簿作成。 事務だより。
・・・それでも、問題点もあります
今後、共同実施を行うにあたって
考えられるいろいろな形式
○中学校区で
○小学校のみで・中学校のみで
○同一市町村で
○大規模市町村で
○希望者を募って
○センター方式でなく各学校を回るのもよい
(週一回は学校の負担も大きい)
(半日程度あるいは月2・3回程度でも良いのでは……?)
(メールの利用なども)
必要なものは
○兼務辞令
○管理職の理解と協力
○校長会・教頭会・地教委と話し合う機会
○各種団体との連携
○設備面の充実(パソコン・机・電話・県市町村LAN接続 等)
○パソコン技術の向上
○アドバイスや支援をしてもらうシステム作り
○情報交換(県内・他県)
○目的意識
○県教委からの地教委・管理職への説明や協力依頼
○県教委との共同研究が良いのでは?
○今回の共同実施で行ったことを、各学校でもっと定着させること
○学校経営に参画して、学校事務職員として学校に必要な存在になること
以上はすべて「宇奈月町」「大門町」の皆さんの意見でした。
編集後記
皆さんどうでしたか ニュース第一号は!
文部科学省が推進し、全国的にも広がりつつある共同実施・・・
いろいろな疑問や不安があって当然だと思います。宇奈月町・大門町での共同実施も2年が終わろうとしています。
富山県では共同実施はどのように考えられているのでしょうか?15年度はどの市町村で実施されるのでしょうか?
共同実施は、教育改革の流れの中で、そして行政改革の中で、避けて通れないとも、またこれからの学校事務職員制度に多大な影響を及ぼすともいわれています。
だとすれば、どのような形がいいのか、富山県でのあり方を考えていく必要があると思うのですが、私たちはあまりにも共同実施について知らなさすぎるのではないでしょうか。
そこで私たちはまずいろんな情報を知ることから始めよう、そして皆さんにお知らせすることから始めようということになりました。皆さんに共同実施を考えてもらう材料になり、いろいろな疑問や不安が少しでも払拭できればと思っています。また、将来の事務職員のあり方等職務全体のことを考える紙面にしたいとも思います。
次号ではもう少し具体的にいろいろなことについてお知らせできればと思っています。皆さんからも意見なり、知りたい内容などあればどしどしお寄せください。
お願いします。