EMSとは「Environmental Management System(環境マネジメントシステム)」の略で、大学などの組織が環境にやさしい活動を計画的に進めていくためのしくみのことです。
たとえば、「ごみを減らそう」「電気を無駄に使わないようにしよう」といった環境への配慮を、組織としてどう実行するかを考え、みんなで取り組むための方針やルールを決めて、実際に行動していくことがEMSの役割です。
このしくみには、世界的なルール(国際規格)もあり、本学では「ISO14001:2015」という国際規格に基づいてEMSを運用しています。
本学の学生EMS委員会では、次のような目標を掲げて活動しています:
学生や教職員の環境に対する意識を高めること
地域の団体と協力し、地域の環境活動にも貢献すること
SDGs(持続可能な開発目標)の達成にもつながるような取り組みを進めること
目標を実現するためには、予算を考えたり、新しい企画を立ち上げたり、さまざまな準備や手続きが必要になります。
こうした環境にやさしい活動をスムーズに進めるための全体の流れやルールが「EMS(環境マネジメントシステム)」なのです。
EMSでは、「PDCAサイクル」という考え方を大切にしています。これは、より良い活動を続けていくための4つのステップです:
Plan(計画):目標を立てて、どう取り組むかを考える
Do(実行):実際に行動してみる
Check(確認):うまくいったかどうかをふり返る
Act(改善):見つかった課題をもとに、もっと良くする工夫をする
このサイクルをぐるぐると回していくことで、大学全体の環境への取り組みが少しずつレベルアップしていきます。