Research
外部刺激に応答して薬剤を放出するバルーンカテーテル
局所型薬剤送達システムの一つに、既に医療現場でも広く使用されている
薬剤コーティングバルーン/薬剤溶出バルーン(DCB/DEB)があります。
当研究室では、『外部刺激』と『表面コーティング』の組み合わせにより、
効率性・安全性・汎用性に優れた新しい形のDCB/DEBの開発を行なっています。
生体組織マーキング材料 / ハイドロゲルの新規機能の開拓
生体組織マーキング材料には、小さな分子(色素・蛍光分子等)から金属材料まで様々なものが知られています。
当研究室では、光に応用して可視化可能なゲルを設計し、その有効性の評価を進めています。
また、長期的な観察にも対応できるよう、既存のゲルにはない新しい機能性を付与したゲルの構築も行なっています。
ハイドロゲルのバルク特性と表面特性
ハイドロゲルからなる製品は、コンタクトやおむつ、また、食料品等、たくさんあります。
構造の約90%程度であることから、生体にも安全であり、医療応用が期待されている一方で、
実際の組織と接する表面については、まだまだ未解明な点が多いのも事実です。
当研究室では、ハイドロゲルが、バルク(塊部分)から表面まで連続的に変化していることに注目し、
バルク特性が表面特性に与える影響を明らかにすることを目指しています。
ナノコンポジット材料の物性構造相関と新規材料への展開
高分子と、ナノ粒子からなる複合材料を、ナノコンポジットと言います。
ナノコンポジットは、高分子とナノ粒子の組み合わせてにより、ユニークな特徴を示します。
代表的な特徴としては、せん断応力に対して形状が変化する「ダイラタンシー」や「チキソトロピー」などが知られています。
当研究室では、高分子とナノ粒子が作り出す構造と物性について、
多様な測定・評価により解明することを目指しています。
また、ナノコンポジット材料の設計方法の考案に着手し、新しい特性を有する材料の検討も進めています。