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高校生の映像が映画館のスクリーンを彩る！
2025年3月5日、第43回専門学校映像フェスティバルにて「高校生対象：90秒映像コンテスト」を実施しました。
「君の映像が世界を動かす」というテーマのもと、全国の高校生から映像作品を募集。CGやアニメーション、実写など、多彩な表現を用いた作品が集まりました。映画館での上映では、創意工夫が詰まった作品の数々がスクリーンに映し出され、観客の皆さんにも楽しんでいただけたことと思います。
審査の結果、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、入賞7作品が選ばれました。ご応募いただいた皆様、ありがとうございました。
第42回映像フェスティバル上映作品
最優秀賞 1作品
最優秀賞 1作品
瞬間
瞬間
中央国際高等学校 岩瀬昴星
自分にとって大切だと感じるもの。思い出や経験、そのときの記憶が今の自分を支えているという想いから「瞬間」というタイトルをつけました。この作品は主人公が、自らの人生や世界を切り開くために一歩を踏み出す物語です。大切な瞬間を忘れないように。また新しい感動に出会うために。未来へ進んでいこうという気持ちで作りました。
参加校の先生からの作品コメント
- タイトル通りの瞬間を写真の映像で表現した独創的な素晴らしい作品でした。前半のモノクロの世界から後半は色のついて世界へ移る演出は見ている人を作品の中へ引きこむ力がありました。また写真のカットを短く編集でつなぎあわせることで、より印象的で感受性の強い仕上がりになっていると思います。ただ残念だったのはラストカット目のクローズアップが短すぎて一瞬カット残りではないかと錯覚してしまったので見せるのあれば後15フレーム程長いと良かったと思います。
- スピード感があり、それにマッチした音楽がより世界観を高めていました。
- モノクロからカラーへの移り変わり、編集、効果音やBGMや様々なカットを複合的にいれた映像コラージュなど、映像としてしっかり纏まって完成された作品になっててよかったです！
- 素晴らしい表現だと思います。主人公が暗い部屋から脱して外の世界へ出る様子を、白黒からカラーへの変化で表現していることで、とても壮大な大地へ羽ばたいていくような感覚になれました。とても良い手法だと思います。どのシーンのアングルも考えられていて、充実した90秒でした。
- 白黒から、カラーになるところの表現、ナレーションの入れ方、バランスなど完成度が高い。カラー以降の色の鮮やかさがとにかく目に残る。肌の質感、ピンク、青、緑、炎の赤、世界には色々な色に溢れているという感覚になった。とても良い作品に出会えた。
- 音楽が引きだす想像力を十分に使った作品でした。また、90秒の中で人物の心情の変化と視聴者の解釈の変化も誘発する工夫が非常に興味深く感じた。
- 刹那的な映像たちが瞬間というタイトルを表していると感じました。冒頭で出てきた砂浜を走っている映像が最後にも出てきたかと思いますが、その映像を2度使った意味・意図を伺いたいと思いました。
- 一つ一つのカットが綺麗で、最後まで引き込まれる作品でした。映像作品としてはCMの手法に近いものですが、短い時間の中に印象的な画像、言葉、音楽を散りばめて、見る人の頭や心に様々なイメージを想起させる手法は見事です。時折りカットが忙しすぎる部分がありましたが、それがもう一度見てみたいと思わせる効果にもなっているように感じました。
- もしこの作品のフルバージョンがあるなら見てみたいと思います
優秀賞 4作品
優秀賞 4作品
命がけの脱走
命がけの脱走
富山県立富山北部高等学校 松本まどか
富山県で保護されている一匹の猫。ある日、自分が殺処分されることに気がついてしまいます。そして、なんとしてでもこの施設からの脱出を試みます。この作品は、猫視点での動物の殺処分を描きました。人間は殺処分される動物達に対して、「かわいそう」でも「仕方ない」と思っている人は多いでしょう。しかし、そのような気持ちは猫に届いているはずがないのです。猫からしたら、人間はただただ恐怖の存在でしかないのです。そのような考えを猫の視点で、人間の恐怖をポップに表現して制作しました。
参加校の先生からの作品コメント
- これは素晴らしい！アニメーション制作の努力も評価しますがストーリー展開がテンポよく面白かったです。この後どうなるんだろうと言うドキドキ感も入っていて作品に没入できました。
- 猫の視点というメッセージがもう少し伝わる工夫があると良いと思いました。
- まず アニメーション そしてカットの多さ表現の幅など作品に魅力を感じました。粗さもあるけど、テンポいい展開など大変良かったです！。
- すごく現代でもテーマになっている問題ですね。視聴者に訴えるにはここまでポップな感じじゃなくてもいいのかなあと思います。個人的にこういうテーマの作品が出てくるのはすごく嬉しいです。
- この映像を見て、ネコの殺処分が減ると良いよねと思います。勢いのままで作られたと思う作品。他のコメントでも書いたが完成を焦ると雑な作りになりがちなので、最後まで客観的に見ることを忘れないでほしい。これはヘタウマではなく、下手な人が描く下手な絵。これをVコンテとして本番を別に作るのなら良いと思います。
- 映像を通して世界（人）を動かしたいという思いが伝わる作品。難しいテーマをポップに描いているが、最終的に映像を見た人に「どうなって欲しいか」まで伝わるオチがあるともっとメッセージ性が感じられるように思いました。
- 非常に分かりやすい展開・設定でよかったと思います。また猫が逃げていくときの街の様子や1個1個に効果音がついており、手間をかけてつくられたんだと分かりました。最後の犬がENDを消す演出も面白かったです。
- 映像のテンポ感・グルーヴ感を作り出すような効果音の付け方が非常にうまいと感じました。Flashアニメ作品に近いものでしたが、興味がそそられて来たところで唐突に物語が終わってしまったのは残念。その後の展開によっては今回のコンテストのテーマをまじめに面白く表現できたのではと感じました。
- アニメーションがの絵が雑に見えているがとても味があって動きもスムーズで良かったです
いいの？
いいの？
品川エトワール女子高等高校 シンアンキ
今回の手描きアニメーション作品「いいの？」は、プレイヤーへの問いかけであると同時に、ゲーム制作者への問いかけでもあります。ゲームは現実では得られない自由や可能性を与えてくれる素晴らしいメディアです。しかし、技術の進歩とともに、現実に悪影響を与えるメカニズムも取り入れられるようになりました。その原因の一つは、一部のゲーム制作者が表面的な内容の創造に重点を置き、ゲームメカニズムの健全な管理を見落としてしまうことにあります。たとえば、ゲーム内のガチャのメカニズムが典型的な例です。ゲーム内のガチャは、現実のギャンブルのメカニズムと非常によく似ています。どちらも、お金をかけても必ずしもそれに見合った価値のあるものが手に入るわけではありません。しかし、ゲーム制作者はこのメカニズムを利用し、プレイヤーの「欲望」や「勝ち負けへの執着心」を刺激し、何度もお金を注ぎ込ませることでゲーム内アイテムを獲得させようとします。その結果、ゲームは「楽しむもの」という本来の目的を失い、「経済消費の手段」に変わってしまうのです。表向きはゲームコンテンツであるかのように見せかけながら、その実態はギャンブル行為に近いものになっています。この現状をテーマにして、手描きアニメーション作品を作りました。それによって、少しでもこの問題に気づき、考えるきっかけとなれば幸いです。「ゲームの本来の姿とは何なのか？」「私たちはゲームのメカニズムがもたらす影響を見過ごしていないか？」プレイヤーもゲーム制作者も、もう一度このメディアの本質について考え直す必要があるのではないでしょうか。
参加校の先生からの作品コメント
- アニメーションを駆使した独創的な作品でした。前半の心臓の鼓動が止まったところから次に何が起こるのかドキドキさせる演出はとても良かったと思います。ただテーマのいいの？が何がいいのか？いま一つ伝わってこなかったのが残念でした。もっと直接的な表現をした方が初見の人にも分かりやすかったと思います。あと作品自体は1分30秒のところで終わっていたと思いますが、その後に20秒位黒い画面に音だけが残っていたので編集切り忘れていたと思うので次回の編集から気をつけてもらえればと思います。
- 独特な世界観でした。明暗の変化がはっきり表現されていました。
- 独自の世界観が魅力的に表現されていて大変面白かったです！色の使い方や画面の中の構図など、見ていて飽きさせない作品でした。ただ伝えたいものが伝わるかというと難解かなとも感じました。
- テーマはすごく面白いのですが、いまいち伝わってこなかったです。お金を失い、やせ細りながらも画面を見て楽しむ主人公と、裕福になり太っていくエンジニアや政治家などを皮肉らしく終盤に登場させても良かったかなあと思います。
- もっとたくさんの作品を作って、もっと色々な人に見てもらって、もっと自分のオリジナリティを追求してほしい。荒削りだけど、伸びしろを感じた。ギャンブル依存に対するアンチテーゼということだが、それは伝わりづらい。冒頭の白黒のパカパカと後半の黒味など、映像を勉強する余地はたくさんあると思う。
- 解釈が難しいテーマではあるが、見れば見るほど捉え方が深まる作品に感じた。見る人の年齢や環境、心情によって伝わり方が変わるように思えた。
- まずゲームの在り方というものは非常に色々な考え方があるので難しいですが、ゲームのあるべき姿はなんでしょうか。それをぜひ映像で表現いただいた方が良いのかと思いました。また映像作品という観点では、ゲームの表現がちょっとわかりづらいと感じました。
- まるでアート作品を見ているような独特の発想・表現力に驚かされました。色彩感覚もさることながら、次々と変わってゆくグラフィックの想像力に強い魅力を感じます。一方でご本人が描こうとされていた実直なテーマは、それを事前に聞かされていないと映像だけでは伝わりづらいところが非常に勿体無い。また、最後に真っ暗な中で何かが燃えているような音声だけ、というのも映像表現としては少しエキセントリック過ぎるようにも感じました。
夢変遷
夢変遷
愛媛県立松山南高等学校砥部分校デザイン科 門屋 新
私たちは寝るときに時々夢を見ます。夢は明るい夢や暗い夢、現実的あるいは非現実的なものなど様々です。急に場面や場所が変わったり、天候が変わったり。ありえない動きをしたり、見たこともない建造物が出てきたり。この作品ではそのような夢が入り混じり移り変わっていく様子を表現しました。題名が「夢変遷」なのはそのようなことが理由です。しかし夢にでてきた映像を現実世界に持ってくることは不可能なのでドローンで撮ったり、色のトーンを変えたり、建造物などはblenderを使用したりして夢に出てきたものに近いものを作ることができました。
参加校の先生からの作品コメント
- ドローンを使用したチャレンジ精神溢れる作品でした。ただ使用しているカットが、この作品の為に撮影したのではなく元々あった素材をつなぎ合わせて編集をした感がありました。テーマが明るい夢と暗い夢を表現との事でしたのでもっと夢の世界を強調した映像であれば尚良かったと思います。
- 作品の世界観に引き込まれました。他の作品も是非みたいです。
- モノクロや少しのカラーそして、新しい機器やツールを使った表現など映像の幅があり、またテーマに合わせて色々取り組んでいる事が良かったです。最初と最後が夢から夢に入る？夢から目覚める？というキーワードであれば、大事だカットかと思うので、そのカットをしっかり作られているとまた映像の魅力が上がると思われます。
- 独特な世界観で、惹き込まれるものを感じました。ところどころマイクで拾っている音が気になったので、終始ピアノだけのサントラで普遍で不穏なイメージを最後まで持たせても良いかなあと思いました。
- 作品全体が作品集のような印象を受けました。ただ、テーマとの関連を考えると少し難しい部分もあるかもしれません。「この映像を見たときに、どのように世界が動くのか？」という点をもう少し掘り下げてみると、よりテーマに沿った表現になるかもしれませんね。あなたの持つ魅力的な表現力を活かして、テーマとのつながりを深める工夫を加えると、さらに素晴らしい作品になると思います！
- ドローン、Blenderなどそれぞれ高校生として様々なものに興味を持ち、実際に使い、映像化する、その行動力や表現力、やりきったことはとても高く評価する一方で、自身のショーリールを「夢」という曖昧なパッケージでまとめて理由付けしていると感じます。
- 表現が難しい「夢」に対して、現実離れしすぎず想像を映像として表現ができている作品に感じました。見る人によって解釈が変わる面白い作品だと思います。
- 映像のバリエーションが多く夢を表していると感じました。また「君の映像が世界を動かす」というテーマを踏まえた際に「動かす」というポイントをもっと表していただけたら良いと感じました。
- ドローンも使用した実際の映像と、Blenderを使用した3D画像の組み合わせは違和感が無く、そうした意味での完成度は高いと感じました。一方で今回の映像フェスティバルのテーマ「君の映像が世界を動かす」という「外へ向けてのパワーやメッセージを感じられる作品」というよりももっと内省的な作品のように感じられました。テーマとはやや違った作品でしたが、製作者の力量が感じられるもので、今後に期待したいと思いました。
- 夢を映像化するという難しさに挑戦するのがおみごとです
空からの世界〜視点を変えてみよう〜
空からの世界〜視点を変えてみよう〜
日本学園高等学校 水野 凉
僕は人と違うことをすることが好きですが、それは型にはまっていないことなので、どうしても他の人から「変わった人だ」と見られがちです。ドローンパイロットとして、空から地上を見るようになり、物事を多角的にみる視点が大切だということに気づきました。同じ海でも、いつも波打ち際でみるのではなく、船の上、橋の上、空の上など視点を変えると全く印象が違い、それまで見えなかったことが見えてきます。ドローンのように、自由な視点をもってこれからも生きていきたいと考えながら作品を作りました。
参加校の先生からの作品コメント
- ドローンでの撮影技術を生かした素晴らしい作品だと思います。すべて自分で飛ばしたドローンで撮影した素材でしょうか？瀬戸内海の海の美しさと雄大な富士山の映像が壮大なBGMにあわせて上手く編集できていました。ただ残念だったのは、美しい映像を見た後に無機質な地面に着陸する映像はいらなかったと思います。むしろ操縦している自分をドローンで上空から映して終わるのも面白かったのではないかと思います。
- 撮影技術に驚きました。新鮮な気持ちになりました。
- ドローン撮影により、普段見れない映像の魅力を感じました。水野さんのコメントにある「人と違うこと」を今後意識していく場合、是非、ドローンらしい映像だけでなく、高校生だから見つけた、チャレンジした、など見たことのない新しいドローンを使った映像に期待しています。
- 地上で始まり地上で終わるのが、ちゃんと出発と到着を意味していて流れとしていいですね！ソアリンみたいでワクワクするサウンドトラックと浮遊感を感じさせる映像の組み合わせは、見ているこちらも外の世界へ飛び出したような気分になれますね！0:06あたりの映像の途切れが少し気になりましたが、全体的にとても綺麗な作品だと思います。
- ドローンの映像がどれも鮮やかで美しい。景色の切り取り方が上手だと思う。高校生もドローンでこれだけやれるんだなと思った。曲の雰囲気とカットのテンポなど見やすい作り。ドローンの映像集としては素晴らしい。しかし、映像作品とすると駄作。「で？」という感想。富士山を横パンしたあとなぜ次も富士山を見せたか？きれいに撮れた映像を見せたくなったんだろうと思うが、それこそが単なる映像集にしてしまう要素。ドローン映像は作品を構成する道具であって、目的ではないので、そればかりにする意味が必要。
- 普段と違う視点を持つことの面白さ、大切さが伝わる作品。映像と音楽に対する理解力も高いように思えた。
- ドローンの素晴らしい映像がありとても気持ちの良い作品でした。またものの見方を変える、多角的に見るという点では、自然だけではなく、建物や身近なものでも同様のことが言えるのかなと感じました。今回のテーマを踏まえると自然以外にも見てみたいと感じました。
- ドローン映像独特のダイナミックさが溢れた作品でした。一方で、瀬戸内海の美しい景色を収めた作品であることは間違いないものの、残念ながら「ストーリー」が感じられませんでした。瀬戸内海の島々には日本古来の神話も残っていますし、今回の映像フェスティバルのテーマ「君の映像が世界を動かす」をコンセプトとするのでしたら綺麗さだけでなくメッセージを含んだ映像にしていただけたらもっと素晴らしいものになるのではと感じました。
- 撮影場所がどこか分かりませんが撮影場所のPR映像に使うなら面白そうですね
優秀賞 4作品
優秀賞 4作品
わがままな猫
わがままな猫
富山県立富山北部高校 田畑 乃亜
この動画は、もしもラクガキに文句を言われたらを想像しながら制作しました。写真とイラストを掛け合わせ、猫と作者の掛け合いを動画にしました。
参加校の先生からの作品コメント
- アニメーション風に編集された作品で独創的な世界観を感じました。ただ残念だったのが作品名の「わがままな猫」の何がわがままだったのか伝わってきませんでした。もっと初見でもわがまま感が伝わる編集や効果音を使うと良かったと思います。
- キャラクターの表情にあった工夫がされていて、面白かったです。
- 手書きのアニメーションの中で高校生らしい展開等があり見ていて楽しかったです。なぜ猫を描く事になったのか？又は、真面目に描いたら最後どうなるのか？ちょっと見てみたくなりました。
- 落書きされた側からの主張というのはとても面白いですね。あまり考えたことのない発想の転換でした。クスッと笑ってしまう絶妙な逆ネタもいい感じです！
- テーマを考慮すれば、この作者の映像が、描かれた紙の中の世界を動かすという表現として解釈できる。見せ方や作品としてのクオリティはこれから伸ばせると思うが、丁寧に作ることを心がけてもらえれば。
- 作品を仕上げる際、急ぐあまり細部が粗くなってしまうことがあります。最後まで客観的な視点を持ち続けることで、より完成度の高い作品に仕上がるはずです。あなたのこだわりやアイデアを大切にしながら、細部まで丁寧に仕上げていってくださいね！
- もし落書きと話せたら、という想像が形になった作品。音素材の選定をもう少しこだわれれば、より質の高い作品になるように感じました。
- とてもかわいらしい作品だと感じました。
- 作者とイラストの掛け合いという展開は面白かったので、カット替わり（書いている最中とできた時）が似たものが多かったのでEffectを変えてみたり、話している文字を変えてみたりするとより良い作品になるのではないかと感じました。
- イラストを使ったストップモーションアニメーションのような作風はとても親やすさが滲み出ていてよかったです。一方で今回の映像フェスティバルのテーマ「君の映像が世界を動かす」という視点においては作品のストーリー、特にオチの持って行き方が弱いと感じました。イラストならではの特徴を活かし、海外の方が見ても面白さがわかっていただけるような作品づくりを今後期待したいです。
- 音に関することでBGMや効果音などが雑に切っていて丁寧に調整すればもっと良くなると思います。
きっと、繋がっている
きっと、繋がっている
東京都立八王子桑志高等学校 福西 道隆
この映像では、ぬいぐるみという存在が物として、または生き物として曖昧な存在であるということを表現してみたいと思い製作しました。また、たった一つのぬいぐるみを通してこれから先へまた他の誰かへと受け継がれてゆくという人のつながりを表現してみました。
参加校の先生からの作品コメント
- クマのぬいぐるみを主人公とした独創的な作品だったと思います。あまりスポットの当らないぬいぐるみを題材としたのは意外性があり良かったと思います。ただ小道具的な視点から見ると、15年以上時が経過しているのあれば、もっと汚しを入れた方がリアリティが出たのと、BGMにマッチングした悲壮感が出たと思います。また細かい点ですが白い犬の首輪に付いているタグやクマを入れた箱のシールは外した方が良いですね。
- 共感度の高い作品だと感じました。シンプルで伝わりやすいと思いました。
- 伝えたい内容や影を使ったりなど映像にも幅を持たせていること良かったです。難しいけど時間の経過や、最後の誰かに拾ってもらうシーン等などもっと検討すると良くなると思いました。
- 全体的にすごく見やすかったです。最後に、別の人の手に渡り人形が受け継がれていくシーンは欲しかったですね。人との繋がりが結局なかったので、全体を通して大分切ない映像になってしまってます。
- やりたいことが伝わるだけ、作品として成立してるので良しだと思う。基本的にずっとクマのアップばかりで、引きの画がほしい。数字が増えていく表現、ホワイトボードでやや不自然なシチュエーションではあるが、年数を重ねると言いたいことがわかる。そうはならんだろという気持ちが無いではないが、メッセージは伝わるということで評価できます。
- この映像に対して非常ンい良い選曲をされている作品に感じました。徐々にぬいぐるみに感情が宿っているようにも見えてくる作りが興味深かったです。
- 切なくなる作品だと感じました。また作品としてしっかりと構成されていたり撮影されているなと感じました。今回のコメントにある「人のつながり」というのはポジティブな捉え方でしたか？それとも悲しいとか切ないネガティブな捉え方でしたか？コメントでは非常にポジティブに感じたんですが、映像を見ると全体的なトーンがネガティブに感じました。
- おそらく今回作者が目指したテーマを映像表現するにはもっと細かで繊細な感情表現を盛り込む必要があるので、このような短編で表すことで、作者の思惑とは違った「軽み」が出てしまっているように感じます。可愛がっていたぬいぐるみが時を経て不用品として出されてしまう。しかし捨てることも出来ないので「どうぞご自由に」とするが、そこにも本来は持ち主の葛藤があるはず。中編・長編で取り組んでいただきたいものでした。
- とても悲しい作品で考えさせる映像でした
キャンプ
キャンプ
富山県立富山北部高等学校 髙森 南菜
キャンプの準備をしている仲良し３人組のお話です。優しいタッチと場面に合わせたbgm、効果音で、友達と過ごす楽しい休日の雰囲気を表現しました。見どころは、序盤で発生するハプニングと、ラストシーンの３人の表情です。困難を乗り越えた後に掴む幸せは普段よりも特別に感じるという自分の経験も少し踏まえて制作しました。食べ物が焼きあがっていく過程も美味しそうになるように工夫して描いたので是非注目して見てほしいと思います。
参加校の先生からの作品コメント
- ほのぼのとした楽しいキャンプの様子をアニメーションでイラストの雰囲気も作品のテーマに対して上手く表現できていたと思います。ただ残念だのが、ストーリーの展開が最初の着火マンを忘れたピンチだけで後は物語が平凡になってしまったので後半にもう一つくらい３人でピンチを乗り越える盛り上がりがあっても良かったのではと思いました。
- ほのぼのとした雰囲気に癒されました。
- キャラクターの表情や手書きの良さなど作品に出ていてよかったです。コンセプトにあったハプニングや食べ物はまた魅力ある表現方法があると思うのでぜひチャレンジしてみてください！ 今回は火を付けたい！＞食べ物の魅力 より強いイメージが 食べ物を食べたいから火が必要！という流れが出来れば 食べれないのが食べれたという展開にかわり良くなっていくと思います
- よく見ると影の付け方が繊細で良いですね！
- 誰もが一度は経験したことありそうなテーマで、親近感が湧きました。
- この映像を見た人は、松ぼっくりがあれば火を起こせることを知ると思う。その発見があって良かった。作品としては、声を入れたら良いのと、もう少し展開を早くしたほうが良い。絵が上手なので、見やすくて状況もわかりやすい。しかしもう少し見せ方も工夫できると思う。
- 企画内容としては、よくあるテーマのように感じてしまったが、90秒の中で起承転結がしっかりと練られていたように感じた。また、映像の構成としてもわかりやすく、見やすい作品でした。
- かわいらしい作品と感じました。またハプニング～ハッピーエンドの起承転結も考えられており良いと思います。今回のテーマである「君の映像が世界を動かす」というのをあまり感じられなかったのでぜひその点について考えていただけるとうれしいです。
- 「映像作品が人々の心を揺さぶるには、どんな物語であるべきか？」——これは、今回の映像フェスティバルのテーマ「君の映像が世界を動かす」の根底にある大切な視点です。あなたの作品は、そのテーマとは少し異なるアプローチで、どこまでも温かく、ほっこりとした魅力を持っているように感じました。この作品を通じて、どんな感動やメッセージを届けたかったのか、ぜひ聞きたいと思いました。
- 可愛い音楽と画の作品で良かったです
柴又飴切音頭×月光第三楽章 〜記録映像風〜
柴又飴切音頭×月光第三楽章 〜記録映像風〜
滋賀県立守山高校 奥 新太朗
この作品は、「第3回柴又MADコンテスト」に応募した映像作品をリメイクしたものです。松屋の飴総本店の「柴又飴切音頭」と、ベートーヴェンの「月光第三楽章」という異なる音楽を融合させ、伝統とクラシックが交差する新たな表現を追求しました。 「君の映像が世界を動かす」というテーマのもと、音の響きやリズムが映像と連動し、観る人を驚かせられる作品を目指しました。映像は柴又の情緒とクラシック音楽の持つ哀愁や懐かしさを際立たせるため、あえて白黒に仕上げています。時間を惜しみなく注ぎ込み、完成させた作品です。どうぞお楽しみください。ーーーーーーーーー松屋の飴総本店様に音・映像の使用許可をいただいております。また、映像は第3回柴又MADコンテストで配布された素材です。柴又MADコンテストガイドラインを遵守し、使っております。
参加校の先生からの作品コメント
- 全体的にリズムが単調で後半は同じ構図のカットが多く作品を長く感じてしまいました。見ている人や食べている人の表情があると良かったと思います。
- 伝統とクラシックの融合という発想は、面白いと感じます。動画の速度に変化をつけるとリズム感がさらに表現できるかと思いました。
- 音楽と包丁の音と映像の動きが会っていて良かったです。次回は是非自分で撮影してみるとまた違った編集や新しい見せ方が生まれるかもです。
- レトロな世界観を崩さないよう、現代のものを極力映さず上手に撮ってますね。ブラウン管テレビのように4:3だとよりムードが出てたかもしれませんね。
- 完成度がとても高い。包丁の音と曲と映像のテンポが見事にマッチしている。軽快さが気持ち良い作品でした。点数が低めなのは、今回のテーマに合うか？と思ったからです。やはり、他のコンテスト用に作ったものは他の企画のテーマに合わせるのは難しいと感じました。
- 音楽の構成をよく理解して作られている作品だと感じました。映像に音をつけるというより、音に映像をつけたような独創的な作品という印象を受けました。
- 過去の映像とクラシックを合わせるという新しい試みに感じました。一方でメッセージ性という観点では少々伝わりづらかったと思いました。
- 元々あるもの同士の偶然の共通点を見つけて組み合わせたMADムービー、飴きり音頭とクラシック音楽は異国間文化同士の組み合わせという点で「思いつきの妙」を感じる作品でした。一方で、今回の映像フェスティバルのテーマ「君の映像が世界を動かす」は、「オリジナル作品で世界を変える」というニュアンスが強いため、その点では少し厳しい評価になりました。ただ、あなたの発想力には大きな可能性を感じます。次はぜひ、あなた自身のオリジナルな表現にも挑戦してみてください！
- 作品紹介の中に融合という言葉があったのでせっかくならば映像と音楽をもっとシンクさせても良いかも
曲は無限の可能性
曲は無限の可能性
郁文館ID学園高等学校 菊池 義兜
色々な映像に曲というのはインパクトや感動を演出するのにも使われています。最近話題のAIを使い画像生成のstable-diffusionをして画像を動かすViduやKlingai AIなどを使いプレミアプロで編集しました。曲もsunoというAIで一から作りました。
参加校の先生からの作品コメント
- 生成AIを使った独創的で幻想的な映像表現だったと感じました。流れている曲もAIで作曲したとの事で現代的な作風に仕上がっていると思います。ただ作品タイトルにある「曲は無限の可能性」と渋谷のスクランブル交差点の映像があまりマッチしていなかった感じがありました。もっと無限の可能性につながる映像表現があっても良かったのではと思いました。例えば地球規模の大自然の迫力ある映像や宇宙に飛び出しても良かったと思います。その方がよりインパクトの強い印象が与えられると思います。あと残念だったのが、せっかく良い雰囲気で作品が流れていたのにラストカットが突然終わってしまう印象を受けました。最後まで気を抜かずに丁寧に仕上げて欲しかったと思います。
- 全体的にPOPな印象でインパクトがありました。ややメッセージ性が弱いと感じました。
- AIを使った今らしい映像かと感じました。AIがいい映像を作れる分 なにを伝えるのかなどを明確がないと誰でも作れてしまう映像になってしまうので、菊池君がだからAIで出来る表現にチャレンジした作品を楽しみにしています。
- 最近のAIの技術は、「まだまだ」と思う瞬間もあれば「凄いなあ」と感心することもありますが、今作に関しては「凄いなあ」と思いながら見ていました。AIの使い方がとても上手で、こういう映像の作り方、あり方もこれからの時代は大切であると思わせる作品ですね！
- 生成AIの画像は、トリミングや見せ方に個性がなく、「街並みってこういうショット、構図が一般的だよね」というのが結果として出るので、面白みがない。モーションぽい動きが出たところに期待したが、それ以上の驚きはなかった。
- メディアとして扱うには難しいAIを非常にうまく活用できている作品として独創力を評価したい。実際の既存の曲から得られる想像力とAIから得られる想像力の違いを表現できるとより面白い作品になるように感じた。
- AIで作られた映像ということで非常に興味深かったです。今回の作品ではストーリーを感じることができませんでした。そのAIで作られた映像を使ってぜひ物語を作って見ていただきたいです。
- AIを使う場合も映像を制作する時も、まず「何を伝えたいか」が大切です。何となく生成したものを繋げて作品らしきものが出来てしまう時代ですが、重要なのは制作したコンテンツが誰かの心を震わせること。そうした意味でこの作品は時流に乗ったものではありますが、残念ながらメッセージや感動を受け取ることがあまり出来ませんでした。
- 最新の技術を利用して生成した映像を曲に合わせて作った動画は斬新です
以上、第43回専門学校映像フェスティバル「高校生対象：90秒映像コンテスト」劇場上映作品でした。
たくさんのご応募、そして素晴らしい作品をありがとうございました！
映像には、人の心を動かし、世界を変える力があります。皆さんの想いが込められた作品の数々に、私たちも大いに感動しました。
次回も、さらに多くの高校生の皆さんの挑戦をお待ちしています。来年のコンテストで、また新たな感動に出会えることを楽しみにしています
応募概要
応募概要
1.応募作品のテーマ
「君の映像が世界を動かす」
2.募集内容・各賞
「専門学校映像フェスティバル」は、映像制作を志す学生たちを育成する、東京都内にある専門学校や高等専修学校が参加するイベントです。今年はさらに多くの高校生に「映像」の魅力を知ってもらいたいという思いから、毎年恒例の「90秒映像コンテスト」を高校生向けに開催することになりました。スマートフォンや学校のパソコンを使った授業を通じて、映像制作に触れる機会が増えている高校生の皆さん。ぜひ、あなたのアイデアや創造力を活かした作品を、応募してください。たくさんのご参加をお待ちしています！
【優秀賞】3作品
【入 賞】7作品
＊映画館での作品上映 及び、賞状、映画ギフトカード
3.応募作品の条件等
応募できる作品は１点とする。
映像の長さ 90秒程度（＊60 秒以上～ 90 秒以内）
解像度 フルHD（1920×1080px）程度＊720pも可
構図比率 横構図推奨（＊縦構図、正方形も可）
ジャンル 実写、アニメーション、写真スライド、CG等は問わない。
データ形式 MPEG形式・MOV形式（＊PCで再生できるデータであること）
制作時期 高校在校中に作成した映像であれば過去の作品でも応募できます。
4.応募資格等
日本国内の高等学校に在籍する高校生
個人での応募のほか、団体・グループ単位での応募も可能です。
5.応募方法
専用フォームからの応募になります。フォームに記載されたドライブへ作品のアップロードでの応募となります。
＊Googleフォームからの映像作品アップデートのためエントリーにはGoogleアカウントが必要です。
6.応募期間
2024 年12 月1 日（日）～ 2025 年1 月31 日（金）24：00まで
審査方法及び賞や表彰
審査方法及び賞や表彰
7.主な選考基準
以下の項目に基づき、審査委員である映像フェスティバルの各校の先生方によって行われます。
①テーマに対する理解力
②独創的な解釈力
③映像表現力
④メッセージの伝達力
⑤映像の面白さ
8.選考及び表彰
2025年2月14日（金）HPにて1次選出、映画館上映10作品を発表
＊発表掲載時刻 17時～（予定）
2025年3月05日（水）映画館にて上映と最終審査結果発表・表彰式
＊11時30分～（予定）
9.入賞作品上映場所
第43回映像フェスティバル上映会場
（ユナイテッド・シネマ豊洲：スクリーン３）
入賞作品上映及び表彰式 11時30分～12時30分（予定）
注意事項等
注意事項等
10.注意事項
以下の事項について、確認、同意の上ご応募ください。参加申込書提出時点で以下項目について確認、同意したものとします。
（１）応募作品は、第３者の著作権や名誉、その他の権利を侵害しないものとし、これに抵触する場合審査の対象外とします。
（２）権利侵害に関わる問題は、すべて応募者の責任により解決するものとします。
（３）第３者の権利侵害に関わる問合せには、一切対応いたしません。
（４）参加申込書、応募された作品（学校名、氏名などを含む）は、報告書、協会ホームページ等で公開することがあります。
（５）参加申込みにより収集した個人情報（学生氏名、連絡先など）は、コンテストの円滑な運営のために使用いたします。収集した個人情報は、当協会プライバシーポリシー（https://tsk.or.jp/info/policy.php）に基づき管理・取り扱いをいたします。
（６）各賞入賞者は、表彰状に氏名を記載いたします。表彰状の筆耕を依頼する際に学校名、タイトル、氏名を筆耕業者へ提供する場合があります。
（７）応募作品が以下に該当すると主催者が判断した場合は、応募を受け付けません. また、受付後に該当すると判断した場合は、受付を取り消します。
①応募内容に不備がある場合又は映像が再生不良の場合。
②被写体の許諾を得られていない動画の場合
③他者を誹謗中傷する内容を含んだいる場合
④営利目的・政治・宗教の勧誘などの内容を含んだいる場合
⑤個人を特定できる情報を含む場合
⑥公序良俗や一般常識に反する場合
⑦その他上記に準じる場合
（８）生成AIの利用については、適切なライセンスに基づいてモデルを使用すること。また、法律や倫理規定を遵守し、他者の著作権や知的財産権を侵害しないこと。生成AIの利用について違反のあった場合、審査の対象外とします。
（９）他のコンテストとの重複応募は可能です。但し、他のコンテストで入賞した作品は審査対象外とします。
（10）その他特に取り決めのない事項については、公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会 映像フェスティバル事務局にて決定いたします。
11.著作権の扱い
応募作品の著作権は制作者に帰属
12.主催
専門学校映像フェスティバル 公益社団法人東京都専修学校各種学校協会
13.お問い合わせ先
公益社団法人東京都専修学校各種学校協会
〒151-0053 東京都渋谷区代々木１丁目５８−１ 石山ビル 6F
TEL 03(3378)9601 E-mail eizo@tsk.or.jp
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