大会企画
1.特別講演(27日(火)15時00分~)
◆村瀬嘉代子先生に伺う心理学の過去・現在・未来(仮題)
企画趣旨
前の心理研修センターの理事長で、日本臨床心理士会の会長も務められた村瀬嘉代子先生をお呼びしての、対談形式の講演会です。村瀬先生といえば日本の心理学者で知らぬ者はいないと言っても過言ではない方ではありますが、ご本人の口癖は「私なんて普通の主婦」です。そんなことをまったく嫌味にならないような口調でお話になる先生の素顔をお届けできればと思っております。心理関係者すべてが少し心にチクっと刺さるような辛辣なご発言もあるかもしれません。
企画・対談 大橋 智樹(宮城学院女子大学)
※本特別講演会は、公益社団法人日本心理学会認定心理士の会との共催です。
※会場の定員の関係でこちらから事前お申し込みをお願いします。
1935年東京都生まれ。'59年奈良女子大文学部卒後,家庭裁判所調査官を経て,’62年より米カリフォルニア大大学院バークレー校留学。'65年大正大カウンセリング研究所講師,'84年同大助教授,'87年同大教授。博士(文学)。2008年より,大正大名誉・客員教授,ならびに北翔大客員教授。臨床心理士。日本臨床心理士会会長,日本心理研修センター理事長を歴任。
『心理療法家の気づきと想像――生活を視野に入れた心理臨床』、『クライエントの側から見た心理臨床-治療者と患者は大切な事実をどう分かち合うか』など著書多数。
今年7月新刊『心理支援と生活を支える視点: クライエントの人としての存在を受けとめるために』を発刊。村瀬嘉代子の「心理臨床」を理解するための、集大成とも言える最新の重要論稿を収録した臨床家必携の書。
2.特別シンポジウム(28日(水)13時00分~)
◆近年の犯罪被害者等支援制度を踏まえた専門職協働の在り方
~京都アニメーション事件被害者、弁護士及び公認心理師の視点からの検討~
話題提供者 A氏 (京都アニメーション事件被害者)
大張 慎悟氏(大張法律事務所)
小澤 優璃氏(宮城県警察犯罪被害者支援室)
企画趣旨
2008年の被害者参加制度創設を機に、犯罪被害者等は、主体的に刑事裁判に関わることができるようになった。しかし、犯罪被害だけでなく過熱取材、加害者の言動及び裁判などによる心理的ストレスが甚大なため、発生直後からの心理支援は重要になる。さらに、相続、離職及び加害者側との交渉など刑事のみならず民事に関する法的問題にも直面するため、早期の段階からの法的支援が実現できる犯罪被害者等支援弁護士制度が、2026年までに施行する見込みとなった。そこで、本シンポジウムにおいては、京都アニメーション事件被害者、その支援に従事した弁護士及び公認心理師が話題提供をする。専門家だけではなく、当事者の視点が加わることから、絶望の淵にいる犯罪被害者等へ更なる支援の手を差し伸べられる新たな道筋を見出したい。
企画・司会 浅野 晴哉(宮城学院女子大学)
※本特別シンポジウムは、一般公開で行われます。地元メディアの取材が入ることがあります。
※本特別シンポジウムは、公益社団法人日本心理学会認定心理士の会との共催です。
※会場の定員の関係でこちらから事前お申し込みをお願いします。