団体の歴史

 豊橋手話サークルピエロの会は、1980年(昭和55年)9月4日、岩田地区市民館(現、豊岡地区市民館)で発足しました。以来、40年余の歴史を重ねてきました。当時は今と比べると聞こえない人に対する差別や偏見が大きく、会員のみんなが手を取り合って、障害者の理解、情報交換、手話通訳者の育成などを目標に活動してきました。印刷機やコピーがまだ無かった時代で、サークル員は原紙に鉄筆で書き、謄写版で刷って、配布物を作るなど、1つ1つ手間がかかって大変だったと伝え聞いています。携帯電話ももちろん無かったので、集まって相談する必要がありました。今より会議の数もずっと多かったようです。その集まり(話し合い)の中で手話を学んでいった健聴者の人も数多くいました。今と違って、手話の教え方などもまだまだ手探りの状態でした。

 あれから40年余、ボランティア活動に性別、年齢を問わず活発に参加する市民が増え、社会にノーマライゼイーションの理念も定着してきました。40年余の間に「ピエロ」を巣立っていった会員達が、きっとどこかで「ピエロ」での活動を心の中に持ち続け、転居先、就職先で、サークルで学んだ事を活かしてくれていると信じています。

 手話を通じてこの「ピエロの会」がこれからも末長く社会に貢献できるような活動を続け、また、市内の他の手話サークル「クローバーの会」「竹の子会」「南の風」とも協力し合い、聴覚障害のある人も無い人も、誰もが住み良い社会が出来るように頑張っていきたいと思います。

 

1980年(昭和55年)9月4日

『豊橋手話サークルピエロの会』設立


2005年(平成17年)9月 

『豊橋手話サークルピエロの会』創立25周年記念事業を実施

1.記念式典

 日  時 平成17年9月11日(日)13:00 ~ 13:30

 会  場 豊橋市総合福祉センター あいトピア 3階多目的ホール

2.記念講演

 日  時 平成17年9月11日(日)13:30 ~ 15:30

 会  場 豊橋市総合福祉センター あいトピア 3階多目的ホール

 講  師 仲川文江さん(広島県手話通訳問題研究会)

 演  題 「聴覚障害者の医療」

 講師略歴 NPO法人 広島県手話通訳問題研究会理事、広島大学教育学部非常勤講師

      父親はろう者で、原爆被爆者。

      ライフワークとして被爆ろうあ者の聞き取り調査に取り組む。平成元年、聞き書きをまとめた「生きて愛

      して」を出版。平成15年夏完成した「原爆死没ろう者の碑」建立に当たっては、活動の支えになって奔走

      した。多忙に追われ、母の病気に気付くのが遅れた悔恨の思いから、医療関係者を対象にした手話講習会

      を毎年開き、「病院に手話のあるネットワークの会」を結成。

      ※ 著書等 病院ですぐに役立つ手話 医療手話の手引き

3.記念祝賀会

 日  時 平成17年9月11日(日)17:30 ~ 19:30

 会  場 豊橋グランドホテル 7階 楓の間

4.記念誌 の発行

 記 念 誌 「軌跡、そして未来へ」 25年の歩み

 概  要 豊橋手話サークル ピエロの会25年の歩みを中心に、これまで、私たちが取り組んできた聴覚障害者運動に

      ついても振り返るとともに、これからの聴覚障害者運動の道しるべとなるような記念誌を発行する。記念

      誌は、豊橋市立図書館等公共施設へも寄贈。

5.『豊橋手話サークルピエロの会25年のあゆみ』ギャラリー展 の開催

 日  時 平成9月11日(日)

 会  場 豊橋市総合福祉センター あいトピア 内にて

 内  容 記念誌紙面の中から聴覚障害者運動について、一般市民の方々に簡単にわかってもらえるような部分を抜

      粋しパネル等にして、『豊橋手話サークルピエロの会25年のあゆみ』ギャラリー展と題して展示する。こ

      のことにより、聴覚障害者問題に対する地域社会への啓蒙を図りたい。

 

2008年(平成20年)11月

「手話サークルピエロの会」緑綬褒章受賞


2009年(平成21年)1月

「手話サークルピエロの会」緑綬褒章受賞祝賀会を開催

 日  時:平成21年1月24日(土) 


2010年(平成22年)9月 

『豊橋手話サークルピエロの会』創立30周年記念事業を実施

 4半世紀といわれる創立25周年記念事業で、ピエロの会25年間の軌跡を記念誌としてまとめることができた。記念誌では、ピエロの会が、豊橋聾学校や豊橋市聴覚障害者協会、愛知県手話通訳問題研究会東三河班など関係機関と共に、聴覚障害者福祉の向上に寄与してきた経過や、ピエロの会の新旧会員の惜しみない姿が描かれています。

 創立30周年記念事業では、創立25周年記念事業で再確認したサークルの先達の軌跡を未来に確実に引き継いでいくこと。また、私たちの一番大切にしている『手話』。『魅力ある手話』を後世に残していくことを記念誌事業の柱としました。具体的な事業計画は、以下の通りです。

事業タイトル:『手話伝承』 ~私たちが大切にしてきたものを未来に伝えたい~

事業1 DVD映像メディア『手話伝承』 ~語り継いでいきたい聾者からのメッセージ~

     サークルと共に歩んできた聾者会員に、聾者の30年間の思いを語っていただきました。聾者からのメッセー

    ジは、聾者の魅力ある手話表現として、後世に残していきたいと思い制作しました。

    出演:戸村嘉之さん、浅倉基雄さん、浅倉君枝さん、浅倉育雄さん

事業2 DVDデータ(PDF)メディア『PDF版ピエロの会サークル新聞』~設立時から2010年3月まで~

     サークル新聞は、単にサークルの記録ではなく、そこには紛れもなく聴覚障害者運動の軌跡(聴覚障害者の思

    い)が記されています。この事業では、サークル設立当時からの会員である戸村嘉之氏が大切に保存してきた

    サークル新聞をデジタルデータ化することで、劣化の恐れのある新聞を、確かな形で未来に残していこうとい

    うものです。サークル新聞に書かれた聾者からのメッセージ。それは、私たちがこれからも忘れてはならない

    原点です。

事業3 記念誌『創立30周年記念誌』~26年目からの軌跡~

      サークル新聞のデジタルデータ化の過程で、特に節目となった新聞を取り上げるなど、未来に向けた26年目

    から30周年を迎える今日までの軌跡をまとめた記念誌。

事業4 パネル『ピエロの会活動の記録パネル展』~26年目からの軌跡~

      ピエロの会活動記録をパネルにし、あいトピア1階ギャラリーにてパネル展示しました。サークルの活動記録

    を展示することで、広く一般の方々に私たちの活動を知っていただき、今後の聴覚障害者福祉の向上をめざし

    ました。

    期間:平成22年8月26日(木)~9月4日(土)

    会場: あいトピア1階ギャラリーコーナー

事業5 記念講演会

    演題:「聴覚障害者に優しい医療現場」~わたしがめざす薬剤師像~

    講師:早瀬久美 さん

       障害者の薬剤師免許取得に制限を設けていた「欠格条 項」。その撤廃運動の原動力として220万人以上

       の署名を集め、日本で初めて聴覚障害者で薬剤師となった早瀬久美さんによる講演。

    日時:平成22年9月4日(土)12時00分~14時00分

    会場:豊橋市総合福祉センターあいトピア3階多目的ホール

    主催:豊橋手話サークルピエロの会

    後援:豊橋市社会福祉協議会、豊橋市聴覚障害者協会、愛知県手話通訳問題研究会東三河班ほか


2015年(平成27年)1月

「豊橋手話サークルピエロの会」創立35周年記念研修旅行

 日  程:平成27年1月17日(土)・18日(日) 1泊2日

 行  先:全国手話研修センター、京都府聴覚障害者センター、京都御所、京都湯の花温泉


2015年(平成27年)9月 

「豊橋手話サークルピエロの会」創立35周年記念事業を実施


2021年(令和3年)2月5日

「豊橋手話サークルピエロの会」のホームページを開設しました。


2021年3月25日

「豊橋手話サークルピエロの会」創立40周年記念事業 記念DVDを制作・発行

 「聴覚障害者運動」4人、「コロナ渦におけるろう者の思うこと」12人のろう者の講演を収録。

💛創立40周年記念のつどい

💛創立30周年記念式典

💛創立25周年記念式典

💛緑綬褒章受賞祝賀会