研究紹介とメッセージ

グローバル化の中での経済開発

   グローバル化が進むにつれ、一国の政策が他国に与える影響が無視できなくなってきています。そのため、発展途上国の経済開発も各国間の利害を調整しつつ進めていかなければならないケースが多くなっています。例えば、発展途上国の工業化を推し進めれば地球温暖化ガスの排出が増大しますが、このような場合、CDMとして知られているように温暖化ガスの削減義務のある先進国による低排出技術導入の支援を受けながら工業化を目指すなど、互いにメリットを享受できる協調のあり方が提案できるかも知れません。開発経済学の講義やゼミを通じて、みんなでより望ましい政策について議論し提案できる場を提供できれば幸いです。