地質見学会~網走2000万年の成り立ちをめぐる
2024.5.26
2024.5.26
網走の大地を構成する特徴的な地質・地形をバスで巡る行事を開催しました。
当日は快晴にめぐまれ、あたたかな日差しのもと、講師の斜里町立知床博物館の合地信生さんに解説をしていただきながら、4か所の地点をめぐりました。
能取岬や二ツ岩、帽子岩など、網走市民にとって身近な場所を通して、網走2000万年の成り立ちを3時間でめぐるという凝縮されたコースです。
最初に向かった能取岬では、海面の上昇と下降により平坦面ができあがった下末吉海進の仕組みについて学び、潮見の台地も同じように海食によってつくられたものだということを教わりました。
次に訪れた二ツ岩海岸では、二ツ岩は800万年前の海底火山の溶岩でできていることや、帽子岩やポンモイ柱状節理も同じく海底火山によりできたものだと聞き、海底火山が活発だった時代があったことを実感することができました。
最後には通常は立ち入れない場所に許可を取って入り、網走で見られるもっとも古い地層で、1800万年前に海底の砂や泥が堆積してできた車止内層を見学しました。
ここでは、露頭から貝化石も見ることができ、当時海だったということを間近で体感することができました。中にはホッキガイほどの大きな貝化石を発見した参加者の方もいて、「はじめて化石を見た!」と大人も子どももワクワクが止まらない様子でした。
日頃の見慣れた景色も、講師の合地さんのお話を通して見つめると、何千万年もの時間をかけてつくりあげられた網走の大地の歴史を感じ、あらためてその壮大さに圧倒された1日となりました。