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「まちライブラリー」の研究
礒井純充
(みすず書房、2024年、税込2,860円)
とみさん文庫の全てはこの1冊から始まりました。
「まちライブラリー」の取り組みの背景、意義、現状と展望を提唱者の礒井さんが語り尽くします。
グローバル化や新自由主義への対抗運動の側面を持ち合わせている一方で、何かを達成するための"手段"として取り組むとうまくいかないことが多い・・・
「まちライブラリー」が非常に奥の深い活動であることが本書を読むとよくわかります。
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サードプレイス
レイ・オルデンバーグ 忠平美幸訳
(みすず書房、2013 [1989]年、税込4,620円)
『「まちライブラリー」の研究』でも言及されている名著です。
家庭でも職場でもない、インフォーマルな公共空間が私たちの生活や社会にとっていかに重要であるかについて、様々な実例を挙げて具体的に論じます。
アメリカの都市政策はサードプレイスの排除の歴史であったという(趣旨の)著者の主張は説得的で、痛快です。おそらくこの批判は日本にも概ね当てはまるでしょう。自身の生活圏にはサードプレイスと呼べるような場所があるか、また、地域のまちづくり関連政策はサードプレイスを隅に追いやってしまうようなものとなっていないか、考えるきっかけにもなりそうです。
なお、著者の女性観はかなり古いものなので、その点は特に相対化して読む(真に受けない)ことが大事です。
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「キャリアデザイン」って、 どういうこと?
武石 恵美子
(岩波書店、2024年、693円)
就職活動を始め、自分の「キャリアデザイン」について考える機会が増えました。しかし、よく耳にする言葉ではあるものの、実際に向き合ってみると何をどう考えればよいのか分からず戸惑っていました。そんなときにこの本に出合いました。
この本はキャリア形成の考え方を、多様な働き方が求められる現代の背景とあわせて解説しています。特に、「キャリアは他人に与えられるものではなく、 自分で選び取っていくものだ」という視点が印象的でした。キャリアについての基礎的な理解を深めるだけでなく、これからの働き方を主体的に考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
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売る力/心をつかむ仕事術
鈴木 敏文
(文藝春秋、2013年、935円)
セブン‐イレブン・ジャパンを設立し 、小売業界を変革した鈴木敏文さんが売る力について書かれています。お客様のためにではなく、「お客様の立場」で考えることが重要であり、セブン‐イレブンの事例からも学ぶことができます。PBの金の食パンなど最初は社内で反対されていた…
マーケティング論や消費者行動論など大学で学んだことが書かれていました!
この本を読んだら、アルバイト先の店長に教えたくなる内容が盛りだくさんかも!
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地方消滅2
人口戦略会議
(中公新書、2024年、1,012円)
2014年に日本創生会議から「ストップ少子化・地方元気戦略」が提言されてから約10年。しかし今でも人口減少は騒がれている。では、人口減少は具体的に何を引き起こすのか。この本では、地方の人口減少を中心に、人口減少が引き起こす影響、将来ビジョン、国民の意識などについて論じられています。
これから社会に出る若い世代こそ読むべき本だと感じました。この本には現在の人口推移での将来ビジョンが詳しく書かれています。これからの人口減少社会で生きる人間としてどのように行動すべきか、考える機会になりました。人口問題に興味がある、将来地方のためになりたいという方におすすめです。
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独断と偏見
二宮和也
(集英社、2025年、1,000円)
アイドル・俳優・経営者として偉業を成し遂げる二宮和也が、四字熟語をテーマに100の質問に答えます。
この本を読むと二ノの日常での考えが分かるのはもちろん、あなた自身も新しい考え・価値観を得られること間違いなしです。読み終えたころには、「こういう考え方もいいな」「これ、明日から真似してみようかな」と、そっと背中を押してもらえるような気持ちになれるはずです!
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松本人志とお笑いとテレビ
ラリー遠田
(中央公論新社、2024年、924円)
「笑い」はなぜ人を惹きつけるのか?
「テレビ」はなぜ人を夢中にさせるのか?
芸能界のレジェンドである松本人志の創作の軌跡やテレビとの関わりだけでなく、近年のさまざまな問題や議論についても丁寧に触れながら、その存在を多面的に見つめ直します。 お笑いファンはもちろん、テレビ文化や芸能界の構造に関心のある読者にも読み応えのある一冊です。
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日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング
二瓶里美 /張克柔
(三修社、2020年、税込2,420円)
観光旅行だけではわからない台湾の風習と文化を、この本で解決!!
現地人には面と向かって聞けない基本的なことから細かいことまで、台湾についての100の疑問を収録しています。そして内容は日本語と台湾華語(中国語)両方で書かれており、リーディング力を鍛えるには欠かせない一冊です。
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ニーチェ入門
竹田青嗣
(筑摩書房、1994年、税込968円)
現代哲学に多大な影響を与えたフリードリヒ・ニーチェその生い立ち及び提唱していた概念をこの本で簡単に一歩を踏み出せます。
キリスト教世界従来の価値観を懐疑的に見た思想の数々、人生の出来事に対して違う視点で見てみたい!
物事の本質についてを考えたい!そのような方にはオススメの一冊です。
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意識はどこからやってくるの か
信原幸弘/渡辺正峰
(ハヤカワ新書、2025年、1,276円)
死んでしまったら永遠の無…。なら、意識を機械に移せたら?人間の脳と同じ機能を持つなら、機械に意識は宿るのだろうか。
そもそも意識ってなに??
誰もが一度は考えたことがある問いに、科学者と哲学者が両方の立場から対話形式で深く切り込んでいきます。私たちが当たり前だと思っている”自分”の存在が、読み進めるほど揺さぶられていく、そんな一冊です。
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わかったつもり
読解力がつかない本当の原因
西林克彦
(光分社新書、2005年 、770円)
「わかったつもり」になっていませんか?
この本は、読んだ内容を「もうわかった」と決めつけ、深く考えなくなることが、読解力がつかない原因だと教えてくれます。
読解力を身に付け、読書体験を豊かにしたい人におすすめです!
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<自分らしさ>って何だろう?自分と向きあう心理学
榎本博明
(ちくまプリマー新書、2015年、 880円)
「自分らしさって何?」
そう聞かれて、すぐに答えられますか?
この本は、「自分らしさ」という、現代を生きる多くの人が抱える悩みを、心理学の視点から丁寧に切り込みます。
他人の目を気にしてしまう理由や、自分の価値観がどうつくられるのかをわかりやすく整理し、日常のモヤモヤを言語化してくれる本です。
自分と向き合い、より自分らしく生きるためのヒントがつまった一冊です。
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日本の思想
丸山真男
(岩波新書、1961年、税込1,012円)
言わずと知れた社会科学の名著です。
60年以上も前に出版されたものですが、本書で展開されている議論は令和の現代にも驚くほど当てはまると感じます。
特におすすめなのが「IV. 『である』ことと『する』こと」。日本社会の特質をこの「である」と「する」という平易なタームで浮き彫りにした珠玉の一編です。
地域や家庭、あるいは職場で抱いた違和感の正体を 説明してくれる1冊となるかもしれません。
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翻訳後成立事情
柳父章
(岩波新書、1982年、税込990円)
「社会」「個人」「近代」「権利」・・・
社会科学の土台を形成しているような基本ターム(概念)ですが、実は明治より前には存在していませんでした。
つまりこれらの言葉は明治以降新たに作り出されたわけですが、この事実は一体何を意味するのでしょうか?ぜひ一読し、みなさんも考えてみてください。