チラシに込めた思い

ダウンロードして施設での掲示にご活用ください

イムス板橋リハビリテーション病院 松澤良平

 僭越ながら私がデザイン致しました。チラシを片手お持ちいただきお読みください。

「東京」ということを第一に考え、次に本学会が第20回目であり「歴史」を繋いでいくこと、そして学会のテーマである「Occupation based」を軸に作りました。

フォントに勘亭流を使用し、江戸歌舞伎を意識しました。そこから定式幕配色となっています。

歌舞伎の語源は「傾(かぶ)く」こと。勝手な振る舞いや奇抜な身なりをすることです。社会は少しずつ多様性を受け入れるような構造に変化しつつありますが、私たちの対象者は、マイノリティであることが少なくありません。数十年前の社会では、大半の人が2足歩行している中で、車いすでの移動は奇抜に見えたでしょう。現在も、私たちの対象者が作業をすることは大多数にとっては、勝手で奇抜に見えるかもしれません。しかし、人は誰でも作業をする権利があり、それぞれの作業はその人固有のものです。その作業を支援する作業療法は少し「かぶく」必要があるということ思っています。

チラシの下部の定式幕調の縦棒は、20本あります。本学会が第20回であり、過去の歴史を「基盤(based)」としていること、そして、うねりを未来に繋げていくことを表しています。

そして、一番のお気に入りポイントは、上部の写真です。学会運営委員の中で作業療法風景の写真を集め、その中から選びました。モデルの子が、ホワイトボードにダイナミックに描く作業療法は、まさに「Occupation based」です。そして、この子が描くという作業と私たちが学会を楽しむことを掛け合わせています。

ぜひ、皆様の職場で掲示いただき学会のアナウンスをしていただくと共に、学会終了後も日々の臨床で作業を基盤とすることを意識するきっかけにしていただけると幸いです。