会長挨拶

  先立ちまして1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早いご復興を祈念申し上げております。

 さて、第20回東京都作業療法学会を帝京平成大学(予定)で開催することになりました。東京には、山、川、海、島といった地理的特徴があります。都市、田園、工業といった種々の経済があります。永田町、霞ヶ関など日本の政治の中心であります。多国籍で、多様なアイデンティティの人々が暮らしています。公共交通機関、インフラ、エンターテイメント施設、歴史、文化の数々が揃っています。東京にはあらゆる「作業」があり、私たち作業療法士は対象者の「作業」の質を改善し、また対象者が「作業」に携わることができるように関与しています。

 作業に取り組む瞬間、上手くできるようになる瞬間に何物にも変え難い歓喜が沸き起こります。今年の学会テーマは、Occupation basedとしました。作業を基盤にした関わりによって、生じる歓喜の瞬間を学会参加者同士で分かち合い、学術的な検討を経て、様々な現場で再現できるように、講演やシンポジウム、一般演題の発表を予定しています。また、ワークショップなどを通じて、参加者同士の交流と知識の共有を促進したいと思っています。

是非、ご自身の専門分野における知見を深め、参加者同士の新たな連携連帯の可能性やアイディアを模索してみてください。ご参加を心よりお待ちしております。

第20回東京都作業療法学会 大会長

        イムス板橋リハビリテーション病院

作業療法士 松澤良平