21世紀を目前に控え、世界は、対立の時代から協調の時代へと大きく変わろうとしています。一方、社会体制の急激な変革や民族・宗教対立による地域紛争、貧困や飢餓の拡大、深刻化する環境破壊など人類をはじめとするすべての地球家族にとって解決すべき多くの課題が残されています。
これらの課題を解決し、より良い地球社会を実現するため、世界各国は、常に全地球的な視点に立って行動することが求められています。
また、私たちの生活は、衣食住のすべてにわたって世界の情勢と実説に関連していますし、最近の外国人労働者の増加等、私たち一人ひとりにとっても国際化への適切な対応は、大きな課題となっています。
ボーダーレス社会といわれる今日、私たちの生活と世界との交流は、ますます活発になってまいります。私たちは、身近な国際交流を通じて世界の人々と相互理解を深め、国際感覚を養っていく必要があります。
本市においても人・物・情報の国際化が急速に進行しており、市民階層・各団体等において、産業・文化・教育などをはじめ様々な分野で活発な国際交流活動が行われていますが、この傾向は、今後いっそう拡大・進展していくものと思われます。
こうした活動をさらに発展させるために、多様な活動経験の交流や市民の国際理解を深めるための情報発信・啓発等の拠点整備が求められています。
このため、世界に開かれた本市の窓口として国際化の進展に積極的に対応するとともに、世界のあらゆる国や地域の市民と対等な立場で、地域に根差した友好交流を促進することにより、相互理解に基づく国際親善の進展を図り、豊かで平和な地球社会の創造に寄与するための市民活動の拠点として、ここに「東海市国際交流協会」を設立するものです。
平成5年7月6日 東海市国際交流協会 設立