チベット仏教ニンマ派の埋蔵経典『チベット死者の書』を基に描かれている。死後四十九日間に静寂忿怒百尊が亡者の心に現れ、極楽浄土へ導くとされる。
恐ろしい怒りの姿をした五十八尊の仏からなる。『チベット死者の書』では、死後八日から十四日の間に死者の意識に現れ、それぞれの浄土に迎えとると説かれる。
十一面千手観音は、一千の手と目を持ち、密教独特の表現と云える。千手観音の向かって左に、文殊菩薩、右に金剛手菩薩が描かれている。観音は仏の慈悲、文殊は仏の知恵、そして金剛手は仏の力を象徴する菩薩で、チベットではこれら三尊を三部の主尊と呼んで崇拝している。
チベット仏教カルマ派の『極楽浄土図』に基づいて描かれている。中央には、阿弥陀三尊が描かれ、背景には日本風にアレンジされた建物が描かれている。阿弥陀如来と観音菩薩の手のひらから『光明』が出、衆生を極楽へと導く。
弘法大師空海が請来した日本の金剛界九会曼荼羅の成身会に相当する。金剛界大日如来を中心に三十七尊を描き、周囲には千体仏を廻らす。
日本の胎蔵曼荼羅が四一三尊を描くのに対して、一二二尊を描いている。典拠となる『大日経』の所説に忠実で、胎蔵曼荼羅の原初的な姿をとどめている。