「尾崎山」は字名から命名された町名。「字尾崎山」の古称は「尾崎ヶ根」で、「尾崎」は「尾先」で山や丘の突端を意味する。また、旧字に「細根」がある。「尾先谷口宮の前」の言い習わしがあり、神様の通り道なので家を建ててはいけないという意味。「尾先」は山から下ってくるところ、又はその突端でがけ崩れが起きやすく「谷口」は谷の入り口で出水が危ない、「宮の前」は神様を憚れという意味で、三つとも建築はやめておくのが良いところだそう(あくまで当時の話)。
【余談】
「尾崎山ロール」を販売していたモンサンミッシェルという洋菓子店があった。
参考文献
榊原邦彦(2021)『名古屋史跡巡り一 鳴海史跡巡り』 名古屋市 中日出版株式会社
谷 謙二(2017) 「今昔マップ旧版地形図タイル画像配信・閲覧サービス」の開発.GIS-理論と応用,25(1),1-10.2024年1月1日閲覧
榊原邦彦(2000)『緑区の史蹟』 名古屋市 鳴海土風会