本当のゴリラ

ー文字数:1600文字ぐらいー

この小説を読める時間:2~4分

「どっひゃ〜〜〜!!!」

「うほほ?」

「どっっっひ!」

「うほほぉ!!」

「どっっっっひゃ」

「なんで喋らへんねん」

「え?」

一同に稲妻のような緊張が走る。

「いや、だからなんで話さないんよ。」

「日本語。日本人やろ?」

「えっ・・・。いや違いますけど。」

「は?じゃあ何人なん?あんた。」

「いや普通にゴリラですけど?」

「いやいやいやいやいや。ゴリラが「どっひゃ〜〜〜!!!」とか言う訳無いやん。」

「いや、そんなこと言ってませんけど。」

「は?」

「いや、ていうかあなたこそゴリラじゃないんですか?」

「いや、俺のどこがゴリラに見えるねん。」

「うーん・・・全体?」

「は?そんなわけないやんw」

「まぁまぁ、そんなことより、なんでゴリラが喋っとんねん。」

「はぁ。そりゃ話すでしょ。あなたゴリラ見たことないでしょ。本場のゴリラはみんな話してますよ。ははッ。こんなことも知らないんですか?人間はバカだなぁw」

「いや急に饒舌やん。そんでそんな言わなくてもいいやん。」

「確かにそうですね。」

「じゃあ、行きますか。そろそろ。」

「は?どこ行くん?てかこっから出れんの?出口なさそうやけど。」

「ははッw」

「なに笑ってんねん。殴るぞ。」

「では、行きましょうか。」

「無視?なんで?」

ここで、演出に都合のいい閃光が辺りを包む。

「「カッッッ!!!!」」

「うわッ!眩しっ!」

・・・・・・・




「ここ・・・」

「どこや?」

「ーーーここは、我が故郷、ゴリ・ジャングルです。」

「ゴリ・ジャングル?」

「ええ。私がこの国を納めています。」

「?!」

「そんなすごいゴリラやったんか・・・」

「「ゴゴゴゴゴ・・・」」

「なんや?!」

突然、空が黒い何かに覆われた。

それは凄まじいスピードでジャングルに迫ってきている。

「おい、あれ!隕石やないか?!」

隕石だった。

「はは、そんなバカな。隕石がそんな簡単に降ってくるわけないでしょ。」

「・・・ん?あれ隕石じゃないですか?!」

やっぱり隕石だった。

「ふがふが。なんか空が暗いのぉ・・・」

「おい!そこの爺さんゴリラ!隕石降ってくるで!!!早く逃げや!!」

「ハァ?隕石?そんなの降ってくるわけないじゃないか。ここは300年の間ゴリラ王によって守られてきた・・・」

「?・・・あれは・・・隕石じゃ・・・」

隕石じゃねぇか。ジジイ。

「「ゴゴゴゴゴ!!!!」」

空が暗くなり、隕石はすぐそこまで迫ってきている。

隕石の熱気を感じながら、ゴリラ達は怯えていた。

「ウォ〜〜〜〜!!!!!みんな、行くぞぉ!!!!」

「「ウィウィウィン!!!!!」」

ゴリラ達は眩しいほどの光に包まれた。

そしてゴリラ達は、金髪の“スーパーゴリラ人”になった!!

「「ウィウィウィウィン〜〜〜〜!!!!」」

「ウイウィウィウィ!!」

「あのウィウィってやつ口から出てんの?」

「ウィウィウィ!!!」

「威嚇なんかな。」

「「「じゃあな、みんな!!」」」

「おい、ゴリラ!!まさか自爆する気か?!よせ!!!」

「「シュッッッ!!!!」」

「ゴリラぁ!!」

「「フゥ!!!!!」」

「「ドゴガガガガガガバゴォォォォォゴメガガガががドゴゴゴゴゴゴォン!!!!!!!!!!」

「「バゴォォ〜〜〜ン!!!」」

「ゴリラ・・・」

「やったゴリ〜!めちゃうるさかったけど、隕石を破壊してくれたゴリ!!」

「めちゃくちゃステレオタイプなゴリラ出てきた。」

「やっぱゴリラやんなぁ?」

「いや、ゴリラじゃないですけど。」

「は?」

「ゴリ?」

「お前こそゴリラゴリよな?」

「は?そんなわけ・・・」

地面に水たまりができていた。

「ああ。そうだったゴリw」


ー完ー


あとがき

この小説は適当に仕上げたので、粗がいーーっぱいあります。

そう。いーーーっぱい!!

でも勘弁な。

ゴリラ、また今度だ。

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