第72回大会委員長
楠見 孝
このたび,日本理論心理学会第72回大会を京都大学にて開催することとなりました。 会場は吉田キャンパスとし,京都大学人と社会の未来研究院との共催のもと実施いたします。
京都大学における心理学の歴史は,1906(明治39)年に京都帝国大学文科大学に心理学講座が創設され,初代教授・松本亦太郎によってその礎が築かれたことに始まり,本年で120周年を迎えます。
一方,本学会の源流は,1955(昭和30)年に京都大学で開催された日本心理学会大会において,原理部門で発表した研究者の間に心理学の理論研究をめぐる交流の機運が高まり,翌1956(昭和31)年に「理論心理学談話会」が発足したことに遡ります。こうした歴史を踏まえ,70周年の節目となる本大会を京都大学で開催できますことは,誠に意義深いものと考えています。
京都大学の心理学は,長い歴史の中で,複数の部局が連携して,研究・教育の発展に取り組んできました。本大会におきましても,こうした本学の特徴を活かし,シンポジウム「京大の心理学と理論」を企画しています。また,人と社会の未来研究院の若手研究者の協力を得て「こころの機微の読み解き」,「計算論モデリング」に関するシンポジウムを実施します。
招待講演としては,前理事長の繁桝算男東京大学名誉教授,神谷之康京都大学教授,京都大学出身の臨床心理学者・臨床心理士である東畑開人先生にご登壇いただきます。
さらに,個人発表として,口頭発表,ポスター発表に加え,企画セッションを設けました。筆頭発表者は,正会員・学生会員に加え,日本心理学会など心理学諸学会連合に加盟する学会等の会員であれば発表可能としています。
準備委員会一同,心理学の理論をめぐる充実した議論と交流の機会となるよう鋭意準備を進めています。紅葉の京都にて皆様をお迎えできますことを,心より楽しみにしています。
2026年4月吉日