介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護保険制度の導入から25年を迎え、その役割が大きく変化してきました。2000年から2025年までの四半世紀を振り返ると、介護支援専門員の役割は調整やコーディネートにとどまらず、利用者一人ひとりの「ウェルビーイング」を中心に据えた支援を求められるようになっています。
ウェルビーイングとは、単に身体的な健康状態に留まらず、精神的・社会的な側面も含む「豊かな生活」を意味します。その実現には、ケアマネジメントがどのように人々の生活の質を向上させ、尊厳を守りながら支援していくかが重要です。
特に、2025年度から迎える新たな時代においては、地域共生社会の実現、多職種連携、AIや科学的介護の活用など、さまざまな課題と機会が交錯します。
本大会では、古都奈良での開催を通じて、「温故知新」をテーマに、過去の経験を踏まえた介護支援専門員の役割の再構築(リデザイン)を探ります。そして、今後の25年に向けて、ケアマネジメントが目指すべき方向性について、地域の多様なニーズや新たな支援方法に対応できる柔軟で革新的なアプローチを皆様と考えたいと思います。
温故知新 ●●●●●●●●●
〜ウェルビーイングを支えるケアマネジメントの再構築(リデザイン)〜
一般社団法人日本介護支援専門員協会
特定非営利活動法人奈良県介護支援専門員協会
公益社団法人大阪介護支援専門員協会
一般社団法人和歌山県介護支援専門員協会
公益社団法人京都府介護支援専門員会
一般社団法人兵庫県介護支援専門員協会
滋賀県介護支援専門員連絡協議会
奈良県・奈良市・一般社団法人奈良県医師会・一般社団法人奈良県歯科医師会・社会福祉法人奈良県社会福祉協議会・奈良県老人福祉施設協議会・奈良県老人保健施設協議会・公益社団法人奈良県看護協会・一般社団法人奈良県薬剤師会・公益社団法人奈良県栄養士会・公益社団法人奈良県理学療法士協会・一般社団法人奈良県作業療法士会・一般社団法人奈良県言語聴覚士会・一般社団法人奈良県社会福祉士会・一般社団法人奈良県介護福祉士会・一般社団法人奈良県訪問看護ステーション協議会・一般社団法人日本福祉用具供給協会奈良ブロック(順不同)
令和8年2 月14 日(土) 10:00〜17:30
前夜祭・懇親会令和8年2月13日(金) 17:00〜21:30
介護支援専門員、福祉・保健・医療関係者・行政機関関係者、その他
600名(定員を超えた場合、参加をお断りすることがあります。)
※参加申込期間は、令和7年9月1日(月)~令和8年1月30日(金)とさせていただきます。
*2月13日(金)17:00 〜21:30 前夜祭・懇親会を開催いたします。
懇親会費用はおひとり様10,000円(募集定員120名先着順)
◆第1分科会:認知症とともに生きる社会の実現に向けたケアマネジメント
認知症の方が地域で自分らしく安心して暮らせる社会をどう築くか、介護支援専門員が果たすべき役割は何か。この問いに対し、皆様の実践や研究を通して得られた知見を共有いただきたいと考えています。認知症の方やご家族への支援のあり方、多職種連携、地域資源の活用、介護支援専門員の専門性向上など、幅広い視点から学びを深める機会にしたいと思います。
🔶キーワード
地域包括ケアシステム/認知症カフェ/パーソンセンタードケア/アドボカシー/多職種連携/早期診断・早期介入/リハビリテーション/社会参加/ 家族支援/BPSD (行動・心理症状)/権利擁護/住み慣れた地域での生活継続/医療と介護の連携/
共生社会
◆第2分科会:ケアマネジメントにおける生産性向上
高齢化が進む中、ケアマネジメントの効率化と質維持は重要です。このテーマでは、業務効率化、ICT活用、多職種連携強化、地域資源活用、業務プロセスの見直しなど、生産性向上につながる実践や研究を広く募集します。皆様の知見を共有し、ケアマネジメントの未来を共に築く機会としたいと考えています。
🔶キーワード
業務効率化/ICT活用/AI導入/ペーパーレス化/ケアプランデータ連携システム/多職種連携/アウトカム評価/標準化/ タスクシフティング/LIFEフィードバック/データ分析/働き方改革/費用対効果
◆第3分科会:地域でつなぐケアマネジメント
地域共生社会の実現に向け、私たち介護支援専門員には、制度や分野を超えて地域の人々と連携し、途切れないケアマネジメントを提供することが求められています。本テーマでは、多職種連携の強化、重層的支援体制整備事業の実践、そして地域包括ケアシステムのさらなる深化に焦点を当て、皆様の取り組みや知見を共有いただきたいと考えています。
🔶キーワード
多職種連携ネットワーク構築/障害サービス/災害支援/BCP/重層的支援体制整備事業/地域包括ケアシステム/地域共生社会/地域ケア会議/ヤングケアラー/住民参加/地域資源開発/個別支援計画/情報共有/小規模多機能/伴走型支援/住まい/フレイル予防
◆第4分科会:“人を育て、支える”ケアマネジメントの未来像
複雑化する地域課題や制度の変化に対応し、質の高いケアマネジメントを提供し続けるためには、介護支援専門員自身の専門性の向上と、安心して働き続けられる環境が不可欠です。このテーマでは、人材育成、教育、ストレスマネジメント、そしてスーパービジョンに焦点を当て、介護支援専門員の成長と持続可能なケアマネジメントのあり方について探求します。
🔶キーワード
キーワード:人材育成/専門職教育/スーパービジョン/ストレスマネジメント/キャリアパス/OJT・Off-JT/ワークライフバランス/ハラスメント対策/リーダーシップ/倫理綱領/リフレクション/モチベーション維持/働きがい/自己肯定感/働き方改革
以下の分科会テーマに基づき、日頃のケアマネジメント実践に関する研究・実践報告の口述発表者を募集いたします。研究発表の意義は、私たち介護支援専門員が日々取り組んでいる個別支援の工夫や、多職種との連携によるネットワークづくりといった実践を、「専門職」として社会に発信し、評価を受けることにあります。本大会では、こうした取り組みを発表し合い、活発な議論を交わすことで、互いに学び合える実りある時間としたいと考えております。発表時間は1人あたり8分、質疑応答は2分です。
活発なディスカッションが生まれるような、現場に根ざした実践的な発表を心よりお待ちしております。皆様のご応募をどうぞよろしくお願いいたします。
1. 分科会発表演題募集テーマ(共通)
第1分科会:認知症とともに生きる社会の実現に向けたケアマネジメント
第2分科会:ケアマネジメントにおける生産性向上
第3分科会:地域でつなぐケアマネジメント
第4分科会:“人を育て、支える”ケアマネジメントの未来像
2. 発表申し込み資格
○発表者は、日本介護支援専門員協会各都道府県支部の会員
○共同研究者は、日本介護支援専門員協会各都道府県支部の会員であり、近畿ブロック研究大会に
参加できる者(必ず参加登録の手続きをしてください。)
3. 発表申し込み締め切り
令和7年10月31日(金)
4. 発表形式
口述発表 形式内容:PowerPointを使用して研究成果を直接説明していく発表形式です。
発表時間:発表時間8分 質疑応答2分
使用機材:PC・プロジェクターのみ。写真スライド・OHP・VTR は使用できません。
*ご希望の発表形式にならない場合もございます。あらかじめご了承ください。
5. 発表申し込み方法
インターネットWEBでの申し込みについては、大会ホームページの大会参加申し込み画面(Peatix又はGoogleフォーム)へ進み、「演題発表希望します」を選択下さい。またFAXでの申し込みについては、「演題発表者」として「1番」を選択記入してください。申し込み開始は、令和7年9月1日(月)となります。
演題発表申込者には登録メールアドレスに応募要項を個別に送らせていただく予定です。
6. 原稿作成要領
発表テーマ、都道府県、所属先等の名称、職種・職種名、筆頭演者の氏名をレジュメの頭部につけて作成してください。
1)抄録原稿は原則として、1演題につきA4サイズ2枚までとします。
*但し、図表が含まれている場合は4枚まで可
抄録は、必ず「Microsoft Office Word 2016以降のバージョン」で作成してください。
抄録原稿締め切り:令和7年11月28日(金)
2)書き方
☆「演題名」は、16ポイントのMS明朝体で、最上段の第1行目から2行目のほぼ中央部を使用して、副題がある場合は、行を改めてください。
☆「氏名等」は、11ポイントのMS明朝体で第4行目から5行目ほぼ中央部を使用してください。
共同研究者が口頭発表者となる場合は、最初に〇印をつけて口頭発表者名を書いてください。
☆「本文」は第7行目の左から「目的」「方法」「結果」「考察」「結論」及び「文献」等の見出しを必ず付けてください。
活字の大きさは10.5ポイントのMS明朝体2段組にて、図表や写真も含めて必ず枠内に収めてください。
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☆下記の様式を抄録の頭部につけて提出してください。
様式例 共同研究の場合は、主たる研究・実践事例発表者を先頭にしてください。
※但し、共同研究者は日本介護支援専門員協会各都道府県支部の会員であり、近畿ブロック研究大会に参加できる者のみとします。
発表テーマ 〇〇におけるケアマネジメント実践の効果と課題について
〇〇県(都道府県名)
〇〇事業所(所属先の名称)
介護支援専門員(職種・職名等)
○奈良 太郎 (氏 名)
奈良 花子(氏 名)
奈良 次郎(氏 名)
(共同研究の場合、発表者の目に○印)
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7. 大会発表データ作成の留意事項
☆大会では発表の際、写真スライド・OHP・VTRは使用できません。プロジェクターとPCのみ準備いたします。
☆パワーポイントデータ(PPTデータ)はMicrosoft Office Power Point2016以降のバージョンで作成してください。
☆PPTデータの枚数は30枚以内に収めてください。
☆PPTデータに「スライド番号」を記載しないでください。
☆PPTデータに「動画」及び「アニメーション」は使用しないでください。
当日発表データ送付締め切り:令和8年1月16日(金)