日本天文教育普及研究会 近畿支部会 (2024年12月)
テーマ:学校教育と天文教育普及との関わり
小学校・中学校を中心に、高校や大学も含めての学校教育と天文教育普及との関わりについて考えたいと思います。また、天文教育普及を学校でする際の関わり方についても話題にできたらと思います。そこで、学校教員の会員の方々に学校教育の教育実践を発表いただければありがたいです。
現在、午後を予定していますが、発表数によっては午前開催にする予定です。もちろん、テーマ以外の発表も大歓迎です。皆様、ご予定ください。
日時:2024/12/15(日)
場所:オンライン(Zoom)
(敬称および筆頭発表者以外省略)
10:55〜11:00 近畿支部会開会あいさつ
11:00〜11:20 米澤樹「江戸時代に和歌山で見られた彗星」
11:20〜11:40 富田晃彦「天文教育の正の向きと逆の向き」
11:40〜12:00 西村一洋「小学校における『月の満ち欠け』の効果的な指導法の提案」
12:00〜13:00 昼休憩
13:00〜13:40 成田直「学校と天文教育普及研究会の関わり方について」
13:40〜14:00 小髙大輔「小学校・中学校の天文分野について(小学校を中心にして)」
14:00〜14:20 情報交換「学校教育と天文教育普及との関わりについて」
14:20〜14:30 休憩
14:30〜14:50 澤田幸輝「奈良県の高等学校における学校天文台設置をめぐる系譜とその現状」
14:50〜15:10 石田光宏「高校教育と天文教育普及〜天文台を所持する高校に勤務する立場から〜」
15:10〜15:30 玉澤春史「天文教育普及データ分析におけるLLM利用の試用」
15:30 閉会
タイトルおよび概要:
・米澤樹(みさと天文台/和歌山大学観光学研究科)「江戸時代に和歌山で見られた彗星」
和歌山で見られた彗星について「小梅日記」から人々がどう感じていたのか読み解いてみます。
・富田晃彦(和歌山大学教職大学院・教育学部) 「天文教育の正の向きと逆の向き」
学校での目標達成における問題から出発する教材開発等を正の向きとするなら、専門的資料を学校の目標達成のために持ち下ろしていくのは逆の向きといえる。正の向きと逆の向きの交差点はどこにあるのか。
・西村一洋(枚方市立香陽小学校)「小学校における『月の満ち欠け』の効果的な指導法の提案」
協同型学習と絵本を使ったまとめをしました。統制群と実験群とを比べ、その成果を発表します。
・成田直(川西市立牧の台小学校)「学校と天文教育普及研究会の関わり方について」
・小髙大輔(大阪市立新北島小学校) 「小学校・中学校の天文分野について(小学校を中心にして)」
・澤田幸輝(沖縄女子短期大学総合ビジネス学科/和歌山大学大学院観光学研究科)、米澤樹(紀美野町みさと天文台/和歌山大学) 、富田晃彦(和歌山大学)、中谷勧(桃山学院大学)、尾久土正己(奈良県立大学)
「奈良県の高等学校における学校天文台設置をめぐる系譜とその現状」
本報では奈良県の高等学校に設置されている学校天文台施設へのフィールド調査や資料調査を実施した結果について報告するとともに、全国的な学校天文台の設置状況を踏まえた考察を試みる。
・石田光宏(横浜市立戸塚高等学校)「高校教育と天文教育普及〜天文台を所持する高校に勤務する立場から〜」
講演者が行ってきた天文台を利用した教育(授業:課題探求型授業、地学基礎 天文部:観測研究、学校説明会での施設見学会や地域住民向け観望会)について紹介する。
・玉澤春史(東京大学) 「天文教育普及データ分析におけるLLM利用の試用」
自由筆記や会話の書き起こしなどの言語データの分析における生成系AIの利用について先行事例を紹介し、天文教育普及研究データへの適用について試用とともに議論する。