キャラシを作成しよう

全然アイコンの話じゃないんですけど、キャラシってあるじゃないですか。
定期ゲームが始まる前にブワーって流れてくるやつ。

あれのテンプレートを今回作ったので、それの使い方についてディスコードで喋ったことをまとめます。

※Clip Studioと.clipファイルを使用しています。
※クリスタ初心者だけどPC初心者じゃない。(画像作成はしないが文書作成はできる)くらいを対象にしています。もともとクリスタを使って絵を描いています。みたいな人は、煮るなり焼くなり好きにしてくれ。

まず、使いたいフォントをインストールしておきましょう。

今回キャラシートの文字に使用したのは廻想体ネクストBです。
入れておくと質問文をいじったりするときに違和感がありません。
https://moji-waku.com/kaiso/


次にテンプレートをDLします→ひみたまテンプレート

開くと以下のような構成になっています。
赤いレイヤーのあたりにものを置いていきましょう。

クリップスタジオでキャラ画像を開きます。

キャラシとは別のタブで開くので、キャラ画像のほうを選びます。
上のメニュー一覧の「編集」から「コピー」しましょう。


キャラシのタブに戻ってきたら、レイヤー構造の、「左のいろいろ」フォルダの中にある「ここにキャラ絵」レイヤーを選択してください。

そして上の「編集」から「貼り付け」を選んでください。

これで枠より下、白っぽいのより上側にキャラ絵が貼り付けられました。
(選択したレイヤーの上に新しいレイヤーは作られます)

貼り付けたキャラ画像の大きさをいい感じにします。
キャラ絵のレイヤーを選んだまま、うえの「編集」から「変形」→「拡大・縮小・回転」を選びます。下の方にあります。

これで拡大縮小できるようになるのですが、少し下準備をしましょう。

ツールプロパティパネルを開いてください。
(なかったら上の「ウィンドウ」から呼び出してください)

←拡大縮小中はどのツールを選択中でもこんな感じになります。

縦横比固定にチェックを入れましょう

いれると、拡大縮小してもこう……縦長になったり横長になったりしなくなります。

これでいい感じに縮小しましょう。

次はキャラクターの頭や付属品を枠の外に出すときのやり方です。
(枠の中に収まっているなら飛ばして構いません)

まず、長方形選択ツールをえらびましょう。
デフォルトでは縦横指定にチェックが入っていて、正方形しか作れなくなっているので、ここではチェックを外します。

そうしたらキャラクターの上半分というか、枠からはみ出させたいあたりを大まかに囲って選択していきます。

選択範囲ができたら、選択範囲の下にはこのようなバーが出ています。

それぞれのアイコンの機能を一覧にしました。

長方形選択ツールで枠の外に出したいあたりを選んだら、この選択範囲ツール一覧から「選択範囲を切り取って新しくレイヤーを作る」を選んでください。

新しくレイヤーができました。
レイヤーの左に目のマークがあると思うんですが、それをつけたり消したりすると、新しくできたレイヤーの表示が、消えたりついたりします。

ついたり消したりできるようになったら、レイヤーをこう、ぐっと持ってですね。(PCならドラッグ、iPad なら右の三を持ってドラッグ)「左のいろいろ」レイヤーフォルダの一番上に持っていきましょう。

ここは枠や葉っぱの上です。
これで、絵の一部は枠の下にあるが、絵の別の一部は枠の下にある状態ができました。

次に下側のはみ出てるのをなんとかしましょう。

まず、下半身(最初に移動させてきたレイヤー)の方を選んで、

【選択肢1】(簡単だけどやり直しがめんどくさい)

消しゴムかなんかでいらないところを消します。

画像加工に不慣れ(マウスやトラックパッド操作)なら、折れ線選択ツールを使って選択してから、選択範囲かそれ以外を消すところを使うのがいいでしょう。

【選択肢2】(めんどくさいけどあとで調整できる)

レイヤーマスクを使います。

具体的にはこう。

あらかじめ透明色(右図参照)を選んで、折れ線ツール→「選択範囲を塗りつぶし」で、透明で塗りつぶすことができます。

画面上では透明で塗ったところはピンクに見えます。レイヤー一覧では黒に見えます。

これをしてから別のレイヤーを選ぶと、透明色で消した(ピンクだった)ところが消えています。(下図)

なんでこれがめんどくさいのに選択肢に入ってくるかというと理由があります。

それは元の絵を保存できる(非破壊的な加工ができる)からです。
どういうことかというと、レイヤーマスク(普通のレイヤーの横にある白黒のやつ)を選んで何色でもいいので、透明じゃない色でこのピンクのところをぬるとですね……このように元の絵が戻ってきます。

上半身をまっすぐ切るようなのはすぐできるんですが、下半身を複雑な形に消すのはめんどくさいので、位置を移動したときに絵を復元できるようにしておくといい。という感じですね。

といっても、半身の切り分けも後で位置を微調整するのはめんどくさいです。こっちのファイルに持ってきた時点や大きさを決めた時点で、あらかじめレイヤーのバックアップをとっておくのも大事です。

(レイヤーを右クリックで複製コマンドが出る)
(複製したレイヤーは目のマークをいじって不可視にしておく)

文字を入れていきます。

今回、実は字間(文字と文字の間の間隔)をいじってあります。

なので、文字入れツール(ツール一覧のAの文字)で新しく作って、フォントだけ廻想体にすると、文字の間があきます。また、文字の先頭(左端)から入力しても、字間設定が〜無〜になるのでなんか変になります。

という注意を先において文字を入れていきましょう。


文字入れツール(ツール一覧のAみたいなの)を選んで、種族の文字をクリックしてください。

種族になんか入力すると、性別がずれます。
全角空白が入っているので、何個か消して元に戻してください。

文字列を選択して、カラーパレットやカラーサークルからなんか別の色を選ぶと文字の色が変えられます。あとはまぁ適当に文字のサイズいじってください。

文字サイズの変更ではなく、テキストボックスの拡大縮小をするときは、縦横比をどうするか決めて、チェックボックスを確認しましょう。

名前欄を入力するとき、すでにある文字のレイヤーをコピーして移動させて使うと字間設定が同じなので便利です。

さて、全部できたら(全部できなくても)名前をつけて保存しましょう。

しかしこれは.clipファイルなので、ウェブ上に画像として乗せることはできません。


上の「ファイル」から「画像を統合して書き出し」「png」を選んで画像を書き出しましょう。これでウェブ上で使える(Twitterやディスコードに貼ったりできる)pngファイルが書き出せました。

お疲れさまでした。


←配布のpngファイルです。

今回、.clipファイルを使って説明しましたが、テンプレートが.clipファイルで配布されていることはほぼないです。

大体pngファイルを組み合わせて使うようになっています。

レイヤーが使える画像編集ソフトなら、まぁどれでも雰囲気で組み立てられると思います。


それでですね。

今回このページでは、キャラクターイラストの方をいじっていったわけですが配布されているテンプレートの枠が取り外し可能な形なら、枠の方をいじってキャラ絵の前や後ろにおいてもいいわけですね。

多分そっちの方が早いし楽だと思います。