『帰りゃんせ』

by Hino Hikari

その歌は、歌っても聞いてもいけない────

禍々しく童謡を再解釈し、苦悶の圧迫感で突きつける怪談小説

帰りゃんせ

日野 光里 著

存在しないはずの四番目の歌を聞くと、子供は家に戻れなくなるという噂がある神隠しの団地。そこに住む小学四年生の男の子、健司は「帰りゃんせ」の歌を口づさむ謎の少年ハスに出逢ってしまう。その子に連れられて、家から遠く帰れなくなるまで離れてしまった健司は、母親のものへと必死に戻ろうとする。けれど、ハスは健司の帰宅を妨害するのだった。はたして健司は大好きなお母さんのもとへと帰ることができるのか? ハスは何者なのか? 四番目の歌詞に秘められた意味とは?

NovelJAMでこれまでなかった怪談。家って概念が吹っ飛んだとかそういうのを超えて、ひいいい!ひたすら怖くて 泣けます! 今度うそ泣きするときにこの話思い出そう。うん。(ヒドイっ)

―――― 米田淳一

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