重たいブランケットの紹介
どんな人に、どんなふうに使うの?
認知症の方や、発達障がいの方、うつ症状のある方に
使用されています。
安心して眠れない、または夜中によく起きてしまうときに、
普段使いのお布団として使用します。
不安な気持ちを落ち着けるために膝にかけたり、
肩からかぶり使用します。
どんな種類があるの?
重たいブランケットは、重さと素材に
いくつかのバリエーションがあります。
素材
重さ
なぜ、よく眠れるようになるの?
なぜ、落ち着くの?
重たいブランケットは、1990年ごろから、ADHD(注意欠陥・多動性障がい)やASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群・広汎性発達障がい)といった発達障がいの方を支援する用具として活用されてきました。
重たいブランケットをかけて身体に圧を加えることにより、鎮静効果を有するオキシトシンや、幸せホルモンであるセトロニンが活発に分泌されると言われています[1]。
不安を抱えている人を落ち着かせ、それによって適応のための対処行動を改善することができます [2-4]。
このように、重たいブランケットは、適度な圧迫がリラックス効果を生み出すことや不安感の減少に効果があることは経験則的に分かっているものの、どのような働きでその効果が生み出されているのかは、明らかにされていません。その原理の解明には今後の研究成果が待たれます。
一方で、実際に重たいブランケットを使用した際の効果については多くの研究報告があります。
詳しく知りたい方は、「どんな効果があるの? ~研究紹介~」をご覧ください。
文献一覧
[1] Field et al. Cortisol decreases and serotonin increases following massage therapy. Int. Journal of Neuroscience, 115(10): 1397-413, 2005
[2] L. Zissermann, “The effects of deep pressure on self-stimulating behaviors in a child with autism and other disabilities,” Am. J. Occupational.
Therapy., 46: 547-551, 1992.
[3] K. E. Krauss, “The effects of deep pressure touch on anxiety,” Am. J. Occupational. Therapy., 41: 366-373, 1987.
[4] S. M. Edelson, M. G. Edelson, D. C. R. Kerr and T. Grandin, “Behavioral and physiological effects of deep pressure on children with autism:
A pilot study evaluating the efficacy of grandins hug machine,” Am. J. Occup. Ther., 53: 145-152, 1999.
国内における重たいブランケット取扱店の紹介
※障害のある方を対象とした製品を扱っており、本サイトへの掲載の了承が得られた販売店を紹介します。
※あいうえお順にて掲載
使用にあたっての留意事項
・必ず、使用する製品の取扱説明書に従ってご使用ください。
・作業療法士や看護師、理学療法士などの専門職に相談することをお勧めします。