この記事では、タブレット端末を使った自宅学習・オンライン授業について紹介しています。
2020年は感染症対策のため、非常に長い期間、生徒は自宅学習をしました。その経験をもとに、今後自宅学習が余儀なくされた場合(気象警報や感染症による学級閉鎖など)に、生徒が効率よく学習できるよう、タブレット端末を使った学習を紹介します。インターネットとMetaMoJi ClassRoomを使うと、効率よく自宅学習やオンライン授業ができます。状況に合わせて使い分けられるように、いくつかの例を紹介します。
下のアンケートでは、この記事の評価や質問、感想をぜひ教えてください。今後の活動の参考にしていきます。先生方の実践についても、ぜひ教えてください。
自宅学習の難点は、課題を生徒に送らないといけないところです。というのは、「紙」で課題を出すからですね。各教科の先生が課題を準備できるのを待って → 担任の先生が一つの封筒にまとめて送って → 生徒の元に届くのには、時間がかかりすぎます。この作業が面倒すぎて、自宅学習に不満を感じた先生もいらっしゃるのではないでしょうか。さらに、自宅学習が「一週間」の場合、生徒が勉強していない期間としては長すぎるのに、課題を郵送するには時間が短すぎるので、結局、生徒にとって「何もない」一週間になってしまいます。
MetaMoJiで課題を配布すれば、課題の準備ができ次第、生徒に課題を送ることができます。郵送しなくていいので時間や切手代もかかりませんし、先生のお仕事がかなり楽になります。ただし、課題を出したことは「すぐメール(一斉メール配信システム)」などで知らせる必要があります。
また、自宅学習は生徒の主体性が重要です。対面授業では真面目に学習できる生徒でも、自宅学習では全く学習できないということもあります。その原因として、生徒の主体性の低さや生活習慣の乱れ、家庭環境の影響などが考えられます。モニタリング機能を使って、学習の進捗状況を逐一確認することで、生徒の学習を支援できます。
オンライン授業(ウェブ授業)の難点は、生徒の反応が分かりにくいところです。興味を持って聞いているのか、問題がどのくらい解けているのか、悩んでいないかなど、分からないことが多いです。ウェブ会議システムで生徒が質問(挙手・チャット)しても、黒板の前に立って授業しているとなかなか気がつけません。
MetaMoJiのモニタリング機能では生徒の学習の進捗状況をリアルタイムで見られるので、生徒がどこでつまずいているのか、手元で確認できます。また、生徒が「〇」「?」ボタンを押すと、先生のモニタリング画面に色で表示されるので、生徒のリアクションがわかりやすいです。
オンライン授業の難点はまだあって、先生の場合は、オンライン授業の時間割を新しく組んだり、ウェブ会議の接続テストをしたりしなくちゃいけなくて、授業以外の仕事が増えることです。テレワークもできません。生徒の場合は、時間を拘束されたり、通信障害で授業が聞けなかったりします。だから、オンライン授業は、極力減らしていきたいです(ここだけ個人の意見)。
配布した課題の中で生徒の作業を説明しておけば、オンライン授業をしなくてもよくなります。それは、モニタリングを使って、進捗状況をいつでも確認し、必要に応じて、先生が生徒のノートに書き込めるからです。このことは自宅学習に非常に有効で、問題演習や調べ学習などの様々な学習で活用できます。
先生は問題を生徒に配布して、生徒はその問題を解く。単純な課題ですが、オンライン授業をするよりも、こちらの方が先生や生徒の負担が少ないです。配布とモニタリングだけで、読書感想文や小論文、要約などの学習もさせられます。
調べ学習は、タブレット端末を使った学習でとても有効です。自宅学習にも適しています。インターネットのサイトを読んだり、家族で話し合ったりして、教材の内容や進路研究など、色々なことを調べられます。ただし、インターネットには誤った情報もあるので、注意が必要です。詳しい内容は、こちら(調べ学習)で説明しています。
「音声を追加」の機能を使えば、生徒は音読を提出できます。音読のテストは普段の授業だと、みんなの前で音読するのが苦手な生徒がいたり、時間がかかりすぎてしまったりしてなかなか上手くいきません。そう思うと、むしろ自宅学習の方が都合がいいですね。音読のテストについては、こちら(音読のテスト)で詳しく説明しています。なお、生徒の操作については、生徒用のマニュアルで詳しく説明しています。
「写真を追加」の機能を使えば、生徒の作品を写真で提出させられます。例えば、家庭科の自宅学習で、夕飯を自分で作るという課題を出して、料理の写真を提出させたり、その料理のカロリーを計算させたりできます。他にも、美術の作品を写真で提出させられます。カロリー計算はこちらのサイト(カロリSlism)が便利です。