TCMと「地域医療」
都市部や地方といったどんな地域でも、平常時や非常時といったどんな状況でも、医療は提供され得るものです。
このすべての医療を、本学、そして私たちTCMは「地域医療」と捉えております。
また、私たちTCMの考える、単なる医療との違いは“地域を診る”という視点があること。
つまり、世の中で広まっているような、へき地医療に限定されたイメージの「地域医療」は
間違いではありませんが、正しくはそれだけではない。
そういった認識の改善も図っていけるよう、発信していくつもりです。
様々な地域に出向いて、その地域に暮らす人々や地域を作っていく人々と交流しながら、
医療ニーズや風土、過去の経験などを知り、その多様性に触れる。
そして将来に向けて、どんな環境でもどんな局面でも対応出来るような医療者を目指す。
それが私たちTCMの、最終的な目標です。
TCMと他の学術部(医療系サークル)との違い
医療は、医療従事者から地域住民に対して、専門的な技術や知識という形で提供されます。
他の医療系の学術部は、
こういった技能や知見そのものを高めていこうとするのに対し、
私たちTCMは、
地域の医療ニーズや文化的な背景を知ることで、
医療を提供される側である住民に寄り添う。
このような他の学術部とは異なるアプローチで
将来、地域に提供する医療の質が向上することを目指し、
私たちTCMは地域に貢献したいと思っております。
また、その他にも、
TCMは、地域住民の方々と共にワークショップに取り組んでいますが、
他の学術部では、医療関係者の方々が居る中で行います。
TCMは一般的な言葉で地域の視点を見失わないようにしているのに対し、
その他の部は多くの専門用語を用いた中で医療的側面に焦点を当てます。
これには、それぞれの目指すものの「違い」が表れています。
TCMは、住民の方々を初め、
専門的知識を持っていない人々が集まることで
地域に対してより多様なアイディアを提供出来ると考えます。
さらに、地方の地域にとっては若年層の確保が課題となっています。
そうした中では、幅広い分野の学生が一緒に活動することで、
学生ならではのアプローチで地域活性化に貢献出来るのではないか
と考えています。