2020年1月2日に帯刀治先生がご逝去され、私たちは各々の心の中で、1つの精神的な支柱が失われてしまった、正にこれからなのに…という気持ちになりました。ある人は会社の中に新しい研究所をつくろう、またある人は自治体政策を練り上げていこうといった、帯刀先生と共に構想していた新年を迎ようとしていたのです。なので、その訃報に驚きながらも、先生の志を受け継ぎ次につなげていくために、それまで分散していた教え子や関係者の皆さまにできる限り連絡を取り、それぞれの心の中になお生き続ける先生との思い出を共有したい、そのことで再び帯刀先生と共に未来を切り拓いていきたいと、ご逝去の直前まで先生と親交のあった方々を中心に、追悼寄稿集や集いの企画が立ち上がりました。最初帯刀先生を偲ぶ会として活動を開始し、現在「帯刀治先生の足跡をたどる有志の会」として名をあらため、具体的な準備を進めています。
企画を進めるに当たり基本方針として意見の一致をみたのは、もし帯刀先生がご覧になったとしたら、きっと喜んでもらえるであろう文集なり集いにしよう、というコンセプトでした。特に本会のアドバイザーになっていただいた齋藤義則先生(帯刀先生の元同僚でいらっしゃった)からは「市民の言葉で」という文集の編集方針を示してくださいました。それを受け、内輪だけでなく、直接関係のない第三者が読んでくださった場合には、何かほっと一息つける、もうちょっと新たに頑張ってみようか…と思えるような、厳しい状況にわずかでも温かな心の火のともるような、そういった文集になれば、との方向性を見い出ました。
市民がつくる市民へのメッセージ集として
帯刀先生の論文、寄稿などでDVDの作成を行っていきたいと思います
趣旨にご賛同いただける方はぜひご参加ください