放射線治療装置は多くの施設で10年くらいの期間で更新されます。新しい放射線治療装置は購入後にすぐに使用できず、数週間から数か月の装置精度の確認や調整が必要となります。その装置精度の確認や調整を行う受け入れ試験、コミッショングの作業は、多くの労力や責任を伴うため、施設担当者の身体的、精神的な負担は想像以上です。これまでに中国地方で20施設以上の放射線治療技術支援に携わってきました。当研究室ではこれまで培ってきた経験や知識、技術に基づいて施設に合わせた立ち上げ相談を受けています。また、放射線治療装置立ち上げ支援を通じて、地域医療施設とともに研究成果も上げてきています。