皮ふトラブル改善のお手伝い
幼児からご高齢の方まで、皮膚疾患全般の診療を行います。
基本的にガイドラインに沿った標準的な治療を行い、皮膚トラブルの改善のお手伝いをします。
軟膏の塗り方やお薬の飲み方、皮ふトラブルを抱えながらの生活の仕方など、丁寧にご説明いたします。
治療内容や期間は、疾患やその部位などにより人それぞれ違います。
短期で改善する場合もあれば、長期となる場合もありますが、長期となっても諦めず、焦らずじっくりと改善していきましょう。
当院ではその都度お肌の状況を確認しております。お薬だけ希望の場合でも必ず診察しておりますのでご了承ください。
※1歳未満のお子様の受診は、まずは小児科を受診し小児科医より皮膚科受診を勧められた場合となります。
皮膚科一般 (一部)
汗を出すための管の通りが悪くなり、皮膚の中に汗が溜まることで起こります。
皮膚を清潔に保ち、涼しい環境にすることで改善しますが、症状が重い場合は塗り薬で症状を抑えます。
皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられている、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)です。
この病気の患者様の多くがアトピー素因(アレルギーの原因物質に対してアレルギーを起こしやすい体質)を持ちます。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
ヒトパピローマウイルスが皮膚に感染することで起こります。多くの場合は手や足に皮膚の盛り上がりができます。
いぼを触った手で体の他の部分を触ることで広がります。
他の人への感染力は強くはないためプールやお風呂を控える必要はありません。
円形の脱毛斑ができる病気です。
原因は様々なものが挙げられていますが、最近は毛根組織に対して免疫機能の異常が発生する「自己免疫疾患」を原因とする説が有力です。
おむつをつけている部分の皮膚が赤くなったりただれたりする病気です。
おむつそのものの刺激、むれ、尿や便が刺激となって起こります。
おむつの交換回数を増やしてあげる、おむつの中の清潔を保つことが重要です。
接触性皮膚炎
何らかの物質が皮膚に接触することで起こる皮膚炎のことです。
原因となる物質は多彩であり、原因となるものが皮膚につくことによって皮膚の赤み、かゆみ、小さな水ぶくれのなどの症状が表れます。
皮膚の角層と呼ばれる部分の水分量が減少し、肌が乾燥した状態です。
加齢、空気の乾燥、刺激、洗いすぎなど様々な原因で起こります。
その人の皮膚の体質、傷の部分をよく動かした、傷口に感染が起きたなどの原因で傷の部分が赤く盛り上がることです。
こうしんヘルペス
単純ヘルペス1型による感染症です。多くの場合は子供のうちに初めて感染しますが多くは無症状で経過します。
しかし、感染したウイルスは体内に隠れているため免疫が低下したときに再び活性化して唇の周りの水ぶくれなどの症状が出現します。
寒冷による末梢の血液の巡りが悪くなることから起こります。
手足の指や耳などの体の末梢部分が赤紫色になり、痛痒くなり、ひどくなると水ぶくれや潰瘍になります。
しょうせきのうほうしょう
手のひらと足の裏に膿をもったブツブツができる病気です。
かゆみや関節の痛みを伴う場合があります。
しろうせいひふえん
頭部や顔面、わきの下など皮脂の分泌の多い部位によくみられます。
症状としては乳児期には黄白色の脂っぽい厚いかさぶたが付着し、思春期以降の場合は、頭部のふけが増える、顔面だとカサカサした皮膚の赤みが生じます。
皮脂分泌機能の異常や、皮脂を好むマラセチア菌(カビの一種)の関与が指摘されています。
じんじょうせいかんせん
カサカサした赤いでものが全身に出る病気です。
肘、膝、臀部に出やすい傾向があります。
じんじょうせいはくはん
皮膚の色素を作る細胞が障害されることで、その部分の色素が薄くなり皮膚が白くなる病気です。
じんましん
皮膚に激しい痒みを伴う膨らみが出現します。大体は数時間で治りますが、1ヶ月以内におさまる急性蕁麻疹と1ヶ月以上続く慢性蕁麻疹があります。
原因としては食物、薬剤、圧迫などの刺激、発汗、寒冷、ストレスなどが挙げられますが、原因が特定できない場合も多いです。
すいほうせいるいてんぽうそう
高齢の方に多く発生する痒みを伴う水ぶくれができる病気です。
皮膚に対する免疫異常が原因で起こりますが、飲み薬が原因になることもあります。
たいじょうほうしん
多くは体の片側(右側か左側)にピリピリした痛みが出ることから始まり、引き続いて痛みのある部分の皮膚に水ぶくれや赤みが出現します。
水ぼうそうのウイルスが原因で起こる病気で加齢、ストレス、疲労、免疫の低下などが引き金になります。
治療開始が遅れると重症化する場合がありますので、疑われた場合は早めの受診をおすすめ致します。
足の裏などの皮膚の一定の部位に刺激が繰り返し加わることで、皮膚が厚く硬くなった状態です。
皮膚の乾燥、水仕事などで起こります。
手がひび割れる、かさつく、痒みなどの症状があります。
褥瘡(じょくそう)
長時間の皮膚の圧迫により皮膚や皮膚の下にある皮下組織、筋肉などの血流が途絶えて組織が死んでしまった状態です。
同じ場所に力がかかり続けないようにする『体位変換』を積極的に行うことや栄養状態を改善することで悪化を予防します。
治療としては傷の深さや状態、感染の併発の有無によって異なる塗り薬を適宜選択して使用します。
皮膚が細菌に感染することによって起こる病気です。
しっしんやあせも、アトピー性皮膚炎などでかき壊された部分に細菌が感染することで、周りや離れた部分に症状が広がっていきます。
赤ちゃんや子供に良く起こり、人から人にうつります。
毛穴に古い角質が詰まるなどの原因で塞がり、皮脂が毛穴の中に貯まることが原因で起こります。
皮脂が溜まった毛穴の中でアクネ菌と呼ばれる細菌が増殖して炎症が起こり、皮膚が赤く盛り上がったり、膿をもったりします。
ホルモンの影響が大きい病気であり、思春期に多く見られます。
日光に晒されることによって生じる皮膚の炎症です。
皮膚が赤くなって痛みが出たり、重症の場合は水ぶくれができることもあります。
日焼け止めによる予防が一番大事ですが、症状が強く受診される場合は、受診まで患部を冷やしていただければ症状をある程度抑えることができますので宜しくお願い致します。
皮膚の内側に袋状の構造物ができ、垢や皮膚の脂が、袋の中にたまってしまってできたできものです。
たまった角質や皮脂は袋の外には排出されないので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。
やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこりで、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、そこから臭くてドロドロした物質が出てくることがあります。
アテロームの治療は部位や症状等によって異なります。
良性腫瘍なので、炎症を伴わず、痛みなどの自覚症状がなければ、特に治療をせずとも構いません。しかし、外観的に問題になる場合や外的刺激を受けやすく、将来的に炎症や破裂を生じる可能が高いと考えられる場合は、外科的に切除します。
ほうかしきえん・たんどく
細菌が毛穴や傷から皮膚に入り込み感染を起こしている状態です。
赤く腫れたり、熱を持ったりします。
まきづめ・かんにゅうそう
爪の側面が内側に向けて湾曲している状態(巻き爪)や爪の側面の一部が皮膚に食い込んでいる状態(陥入爪)です。
サイズの合わない靴を履いていたり、足の指に負担のかかる激しい動きをするなどの原因で悪化します。
※当院では矯正は行っておりません
伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚感染症です。
子供に多く、夏期に多く見られます。
自然に治ることもありますが、治るまでに要する期間が比較的長い、放置している間に悪化することもあるなどの理由から治療が望ましいです。
白癬菌というカビの一種による感染症です。
足拭きマットやスリッパなどを介して他の人に感染します。
足底や足趾の間で感染が起きていると足白癬、白癬菌が爪に感染すると爪白癬と呼ばれる状態になります。
また股部の場合いんきんたむしと呼ばれます。
患部の皮膚を顕微鏡で観察した上で治療します。
自己判断で治療を中断されると再発することが多いので定期的な通院と完全に治るまでの治療の継続をおすすめ致します。
虫に刺された、咬まれた、血を吸われたなどによって起こる皮膚炎です。
刺された部分が赤く腫れ、痒みや痛みを伴います。
原因となる虫はハチ、ムカデ、アブ、ブヨ、ノミ、蚊などがいますが、特にハチに刺された場合、2回目以降は意識消失や呼吸困難などのアナフィラキシー症状が出る場合があるので注意が必要です。
飲み薬や注射の薬によるアレルギー反応です。
重症となる場合もありますので早期の対応が重要になります。
やけどした部分の面積や深さ、やけどした場所、やけどの原因によって治療が異なりますが、応急処置として水道水などで十分に冷やすことがとても大切です。
水ぶくれができている場合は無理に破かないようにしてください。
受診された際は、冷たい水で湿らせたタオルや保冷剤・氷を包んだタオルでやけどした部分を冷やしながら診察をお待ちいただく様お願い致します。
設備などの問題で当院での治療が困難な場合は、治療可能な病院にご紹介する場合もございます。