※各シリーズの作品は画像をクリックしていただくと画面が移動します。そちらにまとめています。
※各シリーズの作品は画像をクリックしていただくと画面が移動します。そちらにまとめています。
『DYNAMIS』 2021 -
東連邦・北西直轄区は、巨大な山脈を背に広がる美しい森林地帯を擁する、自然豊かな地域だ。そこには、地図には記されていない「秘密都市」と呼ばれる街が存在する。1980年代、国家機密として原子力発電所が建設され、多くの人々がこの地に移住した。
しかし、遠く離れた別区で同型の原発が1986年に爆発事故を起こし、2年後に稼働予定だった北西直轄区の原発は、一度も稼働することなく封鎖された。そして人々は次第にこの地を離れていった。現在の人口は2000人にも満たず、かつて原発労働者たちが暮らしていた集合住宅、いわゆるフルシチョフカの廃墟群が立ち並び、街の大部分はゴーストタウンと化している。この地では、古くから人が突然姿を消したり、時間が巻き戻るような現象が起きたり、「神の声を聞いた」という報告もあるなど、奇妙な出来事が後を絶たない。連邦科学局、通称FBSは、こうした超常現象を専門に扱う政府機関であり、これまでにも幾度となく現地調査を行ってきた。
そして今、状況は新たな局面を迎えようとしていた。3日前から、街の上空で金属が擦れるような異音が断続的に聞こえるという報告が相次いで寄せられたのである。アポカリプティック・サウンドの類とも推測されたが、土地柄を考慮した上層部は、事態を見過ごすべきではないと判断。現場には、FBS所属の捜査官イリーナ・ハルトマンとセルゲイ・ソロキンの2名が派遣されることとなった。
『シェイプシフター』 2018 - 2021
いつかの未来、人類がどこかへと姿を消した地上には、人間と見た目が変わらない“もどき”――シェイプシフターたちが暮らしていた。
彼らは、自らを創り出した人類が遺した文明の痕跡――文化や記録、芸術、科学技術などを遺跡から発掘し、それを模倣しながら生活している。そして、それらの遺構を発掘する者たちは「遺構探査官」と呼ばれていた。
エデンは、遺構探査による成果によって繁栄の道を歩んでいるかのように見えた。しかし近年、エデンでは謎の奇病が蔓延しつつあった。発症者は全身が黒く染まり、やがて周囲に感染を広げる存在となるのだった。主人公・リリアは遺構探査官として人類の痕跡を探していたが、ある日、妹のアリスがその奇病を発症する。リリアは、この病を治す手がかりは、自分たちを創造した存在――すなわち人類にあるのではないかと考える。医師であり友人のハットと合流したリリアは、エデン保安局の船を奪い、三人で人類を探す旅に出るのだった。
『空を紡ぐ花』 2015 - 2017 // 映像作品2018
1962年のキューバ危機をきっかけに、米ソ間で第三次世界大戦が勃発した。
強力な核兵器が使用され、世界中の大地はひび割れ、やがて海に沈みつつあった。しかし人類は結束し、反重力技術を生み出して空へと逃れた。――だが、戦争は終わらなかった。アメリカやヨーロッパを中心とした勢力は「東の連邦」を、一方、ソ連・中国・日本を中心とした勢力は「西の連邦」を築いた。
二つの連邦は互いに平和を望まず、空の上でも終わりなき戦争を続けていた。そんな世界で生きる、二人の若者がいた。重力に縛られず、空を自由に飛ぶ力を持つ少女・みらい。そして、戦闘機に乗り、空に生きる道を探す幼なじみのカナイ。
戦争に翻弄されながらも、自らの生を掴もうともがく若者たちの物語を、ここに描く。
『マンハッタン構想』 2014 - 2015
20世紀の半ばにアメリカ、ニューヨークのマンハッタンにある計画が立ち上がった。核連鎖応を用いた新型爆弾の計画だ。それは後に「マンハッタン計画」と呼ばれる事になった。しかし、その事に反発した1人の科学者がいた、エトワール・ルネという物理学者だ。彼は計画反対から除名され、ロシアへ亡命した。そこで彼は重力物理学を研究した。その研究名は「マンハッタン構想」と呼ばれている。この作品は彼が研究したものを作品化したものである。
『アイ・ミーツ・ガール/宇宙からの写真』 2015
1960年代、ソビエト連邦では宇宙開発が盛んに行われていた。
写真家レオーノフ・ハルトマンは、アンドロイドの娘マーリヤと共に、宇宙から地球を撮影するミッションに挑む。
しかし、ソビエト連邦は軍事的な事情から、レオーノフの飛行記録を封印してしまう。それから半世紀後――2013年、人工知能学者アレクサンドル博士が、ネット上で情報公開を求める署名運動を展開。翌2014年、ついにロシア政府は封印されていた記録を公開する。人類史上初めて、宇宙から地球の姿をカメラに収めた“親子”の知られざるドラマが、今ここに明かされる。
『Lem Eden the Record』 2015
1901年、イギリスの片田舎で一つの命が誕生した。彼の名はチャールズ・エデン。
幼い頃、兄・レイモンドを事故で失うが、その魂はチャールズと繋がり、彼は“目に見えない影の世界”を感じるようになる。
本作は、チャールズ・エデンの生涯を描いた記録であり、彼の作品を保有する七瀬財団とLe kuroeの共同制作によって生まれた。
『Lem Eden』の原点となる詩「Lem」が書かれるまでの59年間を追う、魂と記憶の物語である。