研究に至るまで(理論物理研究)

修士入りたてで、何をしたら「研究」になるのか、どうやったら「研究」にまでこぎつけるのかが全くイメージがついていない人の助けになるような文章を残したいと思った。

特に、大学でやっていたような勉強を続けたり、ゼミ(本の輪読)とかをしていても、研究につながらない場合が(多分)多いのが難しい。これまで「研究」をしたことが無い人間が「研究」をやろうとしても、何をすればいいかが分からなくて、とても難しい。

ちょうど、卓越大学院のランプセッションで大学院課程がどんな感じだったかを話す機会があったので、そのスライドをそのまま貼っておく。

R3_international_seminar_dojo_rump_session.pdf

スライドは文章になってなくてまともに読めない気がしたので、ちょっとまとめる。

研究会に参加したり、論文(昔の有名論文だけでなく比較的最近の論文も)を読んだりして、どんな研究が行われているのかを知るのは良かった。また、漫然と聞いたり読んだりしていると色々な分野で面白い話があって(自分の性格では)興味が発散しがちなので、何か一つトピックを選ぶのが良い。

自分の場合は結局、指導教官から「フロケ系のトポロジカル相」の研究というトピックを選んでもらった。もっと言えば、研究テーマも適当なものを用意してもらった。しかし、自分視点だとその研究テーマは面白味が分からない上にどう取り組めばよいかも分からない難しい研究テーマに見えていた(せっかく研究テーマを考えていただいた指導教官には悪いけど)。今は博士3年にまでなったけど、今思い返しても面白みが薄いしどう取り組めばよいか分からない(今なら分からないなりに適当なモデルを作ってどんな感じになるか調べはすると思うけど)難しい研究テーマだと思う。

【閑話休題】

用意してもらった研究テーマ自体は使わなかったけど、「フロケ系のトポロジカル相」というテーマについて深く勉強する機会を得られたことは良かった。おかげで、研究会のトークを聴くときに研究内容を詳しく理解することができるようになって、自分でこんなことを調べたいと自然に思えるようになった。