2022-11-03
新石川県立図書館(2022年7月開館)の総合検索システム SHOSHO* にて,友禅作家 寺西一紘 氏の大型友禅図案 約200作品(A0紙大 約400枚)が館内のみ高画質で閲覧いただけます.石川県立図書館を訪問され,図書館内 SHOSHO 端末にて 【寺西一紘加賀友禅大型図案】 で検索ください(【寺西一紘】でも見つかります).また,図書館外からでも低画質見本を一覧できます.
[*] SHOSHO 内 「石川デジタルコレクション」 は,石川県に関わる古文書や古図案などの歴史的な文化資料を検索・閲覧できるサービスです.
資料群 「寺西一紘加賀友禅大型図案」 収録図案は,寺西氏と鳥居の産学連携企画として 2018年10月-2019年4月に電子化したものです(参考資料).合同会社 AMANE および 石川県新図書館整備推進室の方々の厚意・尽力を受けて,電子化した寺西氏の友禅図案が 「石川デジタルコレクション」 に収蔵されるに至りました.電子化には,JAIST 情報社会基盤研究センター所有 フラットベッド型大判スキャナーを借用しました.本企画は JAIST 地域大学等学術連携支援事業(2018年・2019年)の助成を受けました.これらの人々との交流や適切な情報機器なしには成しえなかったと思われます.
2022-06-15
第36回人工知能学会全国大会(2022年6月)で,オーガナイズドセッションを開催しました.
セッション名: 「知識・学習の転移可能性~ヒトとAI~」
内容:人間は未知な問題に対しても既存の問題の知識を転用して対処できる場合が少なからずある.こうした現象は,認知科学・心理学では「知識の転移」と呼ばれる.人間は日々直面する多様な問題に対して白紙から学習するとは考えにくい.既存の問題の知識を転移することは,欠点もあるが,学習の促進・効率化や,経験の不足を補うなどの正の効果を期待できる.近年では人工知能の分野でも「転移学習」「領域適応」「メタ学習」などのキーワードの下で,異なる問題領域のデータや学習内容を,標的の問題を解くために活用する技法が多様に研究されている.深層学習では学習データの不足が学習不能に直結しうる.そこで「転移学習」の研究動機のひとつは学習データの不足,いわば “刺激の貧困”の克服にある.こうした人工知能の研究の問題や実践は,知識の転移に関する認知科学の観点からも興味深い.本オーガナイズドセッション(OS)では,広義の「知識の転移」に関する人工知能・認知科学の独自研究や分野解説を募集する.現時点では知識の転移に関しては機械よりも人間のほうが優るだろう.しかし,その認知メカニズムはまだまだ解明されていない.本OSを人工知能研究者と認知科学研究者の交流の場としたい.
2020-07-01
染織新報社発行 『そめとおり初夏号』 きもの Interview 欄において,「《伝統を未来へ》 IT化やAI応用で広がる可能性~加賀友禅の伝統を後世につなぐ取り組み」 が掲載されました.加賀友禅の図案下絵のデジタルアーカイブの取り組みについてインタビューを受けました.
2019-05-09
鳥居と寺西一紘氏(友禅作家)が行っている加賀友禅下絵のデジタルアーカイブ化の取り組みが新聞で紹介されました.
2019/05/09 北國新聞28面 「加賀友禅をデジタル保存」
2019/05/14 読売新聞31面 「加賀友禅下絵 データ保存」
2019/05/23 北陸中日新聞夕刊7面 「加賀友禅 電子化で後世に」
2019/05/24 北陸中日新聞15面 「加賀友禅 電子化で後世に」
2019/05/28 日本経済新聞電子版 「加賀友禅の図案電子化 データ公開、次世代に技術継承」[URL]
2019/06/13 毎日新聞20面 「残せ品格ある伝統文様」
2019-03-19
鳥居と謝先生が指導したグループプロジェクト 「未来を創る人間拡張技術」 の試作品がオンラインニュース・テレビ等で紹介されました.
2017-09-13
日本認知科学会第34回大会では,開催地 金沢・加賀 の伝統と文化を知っていただこうと,加賀の文化に精通された地元の伝統工芸産業の方々のご協力をえて,加賀伝統文化を体験できる4つの企画を用意いたしました.この産学連携企画は,加賀友禅作家の寺西一紘氏,金沢大学の小島治幸先生,JAIST の藤波努先生,日高昇平先生,鳥居拓馬の5名で企画・実施いたしました.実施には,加賀料理 八百辰の女将さん,にし料理茶屋の女将さん,金沢大学および JAIST の学生さんたちにご協力いただきました.各企画は盛況のうちに終了いたしました.