2024年3月に机を刷新しました。各学生さんが指定席を持ち、ノートPC、モニター、テーブルランプ、荷物置き、ブックエンド等の研究に必要な物は研究室から支給しています。女子学生さんは建物の女性専用リフレッシュルーム(着替え・仮眠むけ用途)を利用することが可能です。
その他にも専用のコピー機、冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル、ホットプレート、炊飯器、空気清浄機等の生活必需品も揃っています。
2024年度から学生さんの管理の下でネスカフェドルチェグストの利用を開始しました。
研究室は主に学生さん居室のある建物に複数の実験室を持っています。各実験室には一般的な化学実験を行う器具や装置が揃っており、多種多様な分析装置などを自由に利用することが可能です。
【二酸化炭素の高温直接電気分解セル評価装置】
供給ガス制御装置、ガス分析装置、電気化学的評価装置などが接続されています。
【自動制御可能な電気分解セル評価装置】
温度、ガス流量、各種分析等をPC上から制御可能なセルの評価装置です。
【大型電気分解セル評価装置】
手のひらサイズに大型化した電気分解セルを評価する装置です。生成ガスは安全のため強制換気しています。
【大電流下における電気分解評価装置】
積層大型セルを同時評価可能な装置です。電気炉は一辺30cmの立方体サイズで、写真中央部には実際のセルスタックが映っています。
【水素透過膜評価装置】
研究室で自作したパラジウム複合水素透過膜を用いた性能評価装置です。ガス供給量制御装置、ガス分析装置などが接続されています。
【示差熱天秤】
粉体材料やペレット材料の基礎特性評価のための示差熱天秤です。1000℃程度までの温度制御と精密な質量測定か反応に関する情報を得ることができます。
【ガス制御システム】
研究室の多くの評価装置にはマスフローコントローラーを用いたガス制御システムが導入されています。電磁弁により流路切り替えも自動で行うことが可能です。
【走査型電子顕微鏡(SEM)】
電子を利用した微細構造観察が可能です。本装置にはエネルギー分散型X線分光装置(EDX)が内蔵されており、元素分析も可能です。
【グロー放電発光分析装置(GD-OES)】
グロー放電プラズマを用いて材料の深さ方向の元素分布を調べることが可能です。SEM観察のための表面処理としても利用可能です。
【卓上顕微ラマン分光光度計】
ラマン分光により化学結合に関する情報を得ることができ、化学構造や結晶情報が得られます。顕微鏡も内蔵されているため、各種化学構造のマッピングや粒径分布測定なども可能です。
【デジタル顕微鏡】
マイクロオーダーの構造観察が可能です。複数の倍率範囲のレンズに加え、照射光源の方向などを調整することができます。
【卓上型高温管状真空雰囲気炉】
最高1550℃での加熱が可能な真空炉です。小型ですが高速加熱が可能で最高温度まで30分で到達することができます。材料合成や高温による材料への影響評価に用いています。
【ガス吸着装置】
平衡状態における試料のガス吸着挙動を評価することができます。ガス種には窒素や水蒸気、アルコールなどが利用可能です。主に窒素を利用した材料の比表面積や細孔評価に利用しています。
【真空・ガス置換雰囲気炉】
真空下で最大900℃までの加熱が可能です。また、3%程度の水素を含んだ還元雰囲気下での加熱が可能です。耐熱管内寸法は165×300×90と大型試料も用いることが可能です。
【四重極形質量分析計】
分析機に導入したガスなどの分子をイオン化し、そのイオン電流を測定することによって幅広い質量の分析が可能です。ガスクロと比較して制度は落ちますが、一度に100程度までの分子量を分析することが可能である点、連続で測定が可能な点が長所です。
【マグネトロンスパッタコーター】
φ50mmまでの試料表面に対して、AuやPd等のコーティングが可能です。SEM観察時にチャージアップが問題となるような試料の前処理に用いています。