森 貴司/ Takashi Mori
池内 耀洋/ Teruhiro Ikeuchi (M1)
益戸 駿/ Shun Masudo (M1)
須賀 悠仁/ Yuto Suga (M1)
長渡 涼/ Ryo Nagato (B4)
大河内 祐司/ Yuji Okochi (B4)
鈴木 真冬/ Mafuyu Suzuki (B4)
統計物理学、特に非平衡系の法則の解明を目的として研究しています。キーワードとしては、孤立量子系の熱化、開放量子系、フロケ系、などが挙げられます。
これらのキーワードに関連した日本語の解説記事や講義ノートをいくつか置いておくので、参考にしてください。
孤立量子多体系の緩和の理論 (物性若手夏の学校)
周期駆動下での量子多体系の非平衡緩和過程(日本物理学会誌2017年72巻11号)
開放系の量子ダイナミクスの基礎(茨城大学集中講義2021年)
ただし、研究テーマはこれらに限定せず、新しい研究テーマを積極的に開拓していきたいと思っています。私は、物理学の基礎的な問題や異なる理論間の関連に強く興味を持っています。
研究手法としては、紙とペンを使った解析計算や、コンピュータを使った数値計算など様々なアプローチがありますが、森グループでは、個々の研究内容に合わせて幅広い手法を柔軟に用いています。私自身は、まずは理論的な考察をもとにした解析計算によって物理を理解することを目指し、定量的により詳しく現象を調べるために数値計算を行なうというやり方が好みです。
学生さんには、ぜひ物理学の研究の醍醐味を体験してもらいたいと思っています。学部4年の卒業研究では、私自身が面白いと思う研究テーマをいくつか提示し、その中から個々の学生さんは好みに応じて研究テーマを選び、私と一緒に勉強しながら研究を進めていきます。
大学院生になると、自分自身の力で研究テーマを見つけ、それを具体的な成果につなげていくことが段々求められます。どのような研究スタイル・研究テーマが向いているかは、一人ひとり異なります。「自分自身の研究のやり方」を身に付けることが、当面の目標となります。そのため、私のグループでは大学院生には自主性をもって研究活動に取り組んでもらいたいと思います。グループ内で研究するだけでなく、外部で開かれる研究会やセミナーにも積極的に参加して、見聞を広げていってください。研究テーマについては私の専門分野から選ぶ必要はありません。私が興味を持って一緒に議論できる範囲であれば結構です。自分に合った新しい世界を開拓していけるようにお手伝いします。
もちろん、「自分で研究テーマを探して成果を出す」ことがはじめからできるわけではありません。日々の議論を通して、そのような力をつけるための指導をしますし、研究成果を発表するための論文の書き方、プレゼンのやり方についても積極的に指導します。