多機能CLTの開発
Cross Laminated Timber
背景・目的
CLTとは、隣り合う層ごとのラミナを繊維方向が直交するように積層接着した木質系木材である。森林資源の積極的な活用が世界的に進められる中、CLT(Cross Laminated Timber)に代表される木の「塊」としての利用が注目を集めている。本研究ではCLTの各ラミナの性能を最大限に高め、構造・耐火・断熱・調湿・美観等の機能を付加した、単一部材での多機能化を目的として開発を行っている。
成果
本研究では耐火性能と断熱性能の向上に主眼を置いており、これまでにラミナのスリット加工や有孔加工、異種ラミナの挿入といった操作により性能向上を図っている。直近の研究では、中間のラミナに木小片(木くず)や再生クラッシャーランを充填し、加熱試験と断熱性の試験を行なった。木小片試験体では、ラミナへの入熱を遅らせる新たな耐火メカニズムの可能性を確認できた。
修士論文
多機能CLTの開発 -中型試験体による小片ラミナの耐火性能と断熱性能の検証-
多機能CLTの開発 -高断熱・燃え止まり型木質耐火構造部材の検討-
多機能CLTの開発 -スギ加工ラミナによるCLTの断熱性能の改善可能性-
多機能CLTの開発 -スギ加工ラミナと異種ラミナを用いたCLTの耐火性能の比較検証-
多機能CLTの開発 -一体型多機能CLTパネルの構造・耐火・断熱性能の比較検証-
多機能CLTの開発 -耐火性能と断熱性能の比較検証-
学士論文
多機能CLTの開発 -小片ラミナの検証-
多機能CLTの開発 -遅燃断熱層の燃え止まり方の検証-
多機能CLTの開発 -スギラミナへの有孔加工による断熱性能の向上可能性-
CLTの多機能化に向けた耐火性比較実験
CLTの多機能化へ向けた熱性能に関する実験的検討
合理的なCLT構法の多角的考察
CLTの多機能化へ向けた多角的考察
査読論文
鷹野 敦 . マスティンバーを用いた建築物のカーボンフットプリント -欧州の事例を対象とした材料製造・建設・運用段階の評価- . 日本建築学会環境系論文集85 ( 773 ) 545 - 555 2020年7月
森 太郎, 鷹野 敦, 大島 亘, 植松 武是 . カラマツCLT 建造物の断熱性能の検証 . 日本建築学会技術報告集24 ( 58 ) 1107 - 1112 2018年10月
Atsushi Takano, Hiroshi Fukuyama . Case studies on simpler and robust wood construction . Proceedings of World conference on timber engineering 2018 1 - 6 2018年8月