南の空に男性、風に揺らめく草原には剣。ベンガルボダイジュのその向こうには、宇宙を体現した世界が待っている。向かわなければ、
乾いた砂の上。夜を司る一つの盃。水が映すのは星。次はどこへ向かおうか
私たちを統べる背後の十字架が、遠く、暗闇へさえ遠く、ただあるということだけが、あの時代を私たちに呼び起させるのだ。
彼らの向かう先に、はたして私の求めるものはあるのだろうか。
遠く輝く星たちの名を、わたしたちはまだ知らない。そして無名の星は、いつまでもいつまでも広がり続ける。