ももちゃんとぺろシリーズ第二弾。

今回のお話では、二人の出会い、そして、まだ子犬だったぺろの世話に奮闘する、ももちゃんの姿を描きました。

お母さんのように子犬のぺろを頑張って世話をする女の子のももちゃん。そのひたむきな気持ちをストレートに表現しました。

ももちゃんは、パパとママと暮らす小さな女の子。ある日、パパが子犬を抱っこして帰ってきました。それはそれは、ちいさな子犬。新しい家族でした。ももちゃんは、そっと子犬を抱っこして言いました。

『ぺろ　きょうから　わたしが　おかあさんだよ』

メッセージ

全作品に続き、この絵本も、2017年に天国へ戻った愛犬との思い出を元に作りました。

ぺろが我が家に来て以来、私は世話に一人で必死になっていました。

フードをいろいろ試したり、マニュアル本を読み漁ってトレーニングしてみたり、早朝に散歩に行ったり。

その結果、私は体調を崩してしまいました。

仕方なく家族にぺろの世話をお願いすることにーー。

だけど、ぺろは家族に世話をしてもらっても、幸せそうでした。

当たり前なのですが……。

私は、自分を情けなく思いながらも、やっと気づいたのです。

一人で必死に頑張らなくたっていい。

人に頼ってもいい。

私が完璧じゃなくても、

ぺろは幸せ。

この時の気づきが、込められたのが本作品です。